2010年02月01日

書店内の検索端末からのプリント内容 → ○

書店内の検索端末からのプリント内容 → ○

 大型書店で書籍を探す検索端末を良く見かけるようになりました。検索結果をプリントアウトできるものも多く、かつては酷いユーザインターフェースで貧弱なプリント結果しか得られず、使い物にならないことが多かったのですが、最近はかなり向上していると感じます。

 この例もその一つで、書籍のある棚番号と、その場所を水平レイアウトマップ上に矢印を沿えて示しています。ここまで描いてあると容易に該当場所にたどり着きます。
 過去には「文芸」とか「実用」などといった書籍のコーナーまでしか情報がなかったので、そのエリアが広い場合には、本があったのにもかかわらずその棚にたどり着けずに、あきらめて離脱してしまうことがありました。
 ちょっとした違いですが、ここが最も大きな進歩であり、ここまでやらないと店内マップを示す意味がないとも言えるでしょう。

2010年01月25日

屋外に置かれた飲食店メニューから店の場所がすぐにわからない → ×

屋外に置かれた飲食店メニューから店の場所がすぐにわからない → ×

 レストラン、居酒屋など飲食店のメニューがお店からちょっと離れたところに置いてあるのを見かけることがあります。お腹が空いているときなどに見かけると、パッとメニューが目に飛び込んできて、とても効果的だと感じます。
 今日見かけたメニューはとても美味しそうで、魅力的だったのですがひとつ重要な点で残念なことがありました。店がどこにあるかがその屋外に置かれた看板メニューから、すぐに分からなかったのです。

 よくよく近づいてみれば小さな矢印や地図のようなものが見つかるかも知れません。近づいてゆっくり見るひとは少数でしょう。ぶらぶら歩く人の視線は移ろいやすいものです。お店の位置は、一瞬にしてはっきりと分かるようにしなければなりません。
 お店の方向を示す大きな矢印や飲食店本体の店名ロゴとのカラーリングの一致など、射止めたお客様の視線を、屋外のメニュー看板からお店そのものに近づける工夫が重要だと思います。

2010年01月16日

手作りの貼り紙をしなければならない → ×

手作りの貼り紙をしなければならない → ×

 地下鉄駅プラットフォームでの行き先表示のサインです。目的地の駅に行くのにどちらの方向に進む車両に乗ればよいのかは、路線図を見て確かめるのが一般的です。最近の地下鉄などでは従来に比べて、美的でわかりやすいデザインの路線図になってきており、一目見ればすぐにわかります。

 しかしここでは表示板の下にわざわざ手作りで出力した貼り紙がありました。手作り貼り紙のあるところに問題ありとこの業界では言われています。このような貼り紙があるということは、「間違える人が多い」「路線図だけではわかりにくい」「何か変更点が発生した」などの理由があるからです。
 応急措置としては良いのでしょうが、本来はこのようなものが無くても問題なく利用できるべきなので、できる限り根本の問題を解決することが望まれます。

2010年01月08日

ターゲットユーザーへ配慮する → ○

ターゲットユーザーへ配慮する → ○

 渋谷と表参道の間にある私立大学の正門付近で見かけた案内図です。なぜこんな当たり前の内容をわざわざ掲示するのでしょうか?
 案内図の制作意図はおそらくこんな感じではないかと想像します。この大学に毎日通う学生は、この案内図の対象者ではありません。この案内図を必要としているターゲットユーザーは、数年に一度だけここへ来る学生の父兄や学外の一般の方々であることは間違いありません。
 対象者によって、同一の人工物でも全く無駄になるものと、無くてはならないありがたいものに分かれるのですね。

2010年01月07日

駐車場の存在を知らせるサインの色が不統一 → ×

駐車場の存在を知らせるサインの色が不統一 → ×

 タクシーが空車であることを知らせる『空車』サインの色は日本国内では赤で統一されています。その色が相応しいかどうかはともかく空車のタクシーを捕まえるには赤を追っていれば良いということが共有されています。

 これに対して、街中でみかける「駐車場がここにあります」ということを示すサインや電飾のシンボル『P』の色合いは、ブルーや緑やオレンジが混在していてバラバラです。私自身の経験では、郊外であれば色の違いが気にならないのですが、サインが発光している場合、特に街中の信号機が目に入る交差点などで、複数のバラバラな色の『P』を見ると混乱することがありました。

 駐車場が満車か空きがあるかを示すサインは「満車=赤」「空き=白またはブルー系(緑)」で事実上統一されていますが、駐車場を示す『P』そのものが統一されていないのが実情です。
 すでに良く知られている交通標識の駐車場マークの色合いとデザインを踏襲するのもひとつの案かもしれません。業界での統一デザインガイドラインなどがあれば良いのでしょうが、決定的なものはなかなか見あたりません。詳しい方がいらっしゃいましたら情報いただければ幸いです。

2010年01月01日

建物の出入り口に回転ドアしかない。 → ×

建物の出入り口に回転ドアしかない。 → ×

 都市部の新しいオフィスビルや大型の商業施設の出入り口に、回転ドアが設置されていることがあります。
 空調効果を高めるなどのメリットがあるため、必要以上に回転ドアを悪者扱いすることはないと思いますが、建物の出入り口に回転ドアしかないというのは良くないと考えます。

 コストの問題はあるにせよ、回転ドアが故障して停止してしまった場合に備えて、付近に回転ドア以外のドアを設置すべきです。エスカレータは止まっても階段として使えますが、回転ドアが止まったらその瞬間からあきらかに通行の障害物になってしまいます。

 また、事故防止の観点からセンサーによってドアの回転が減速したり停止する傾向が増えていると思われます。停止や減速は安全のために必要なことですが、これにより建物に入る人が多いときに渋滞が生じます。出入り口渋滞を防ぐためにも、万一の故障時のためにも、回転ドア以外の扉を付近に設置することが妥当と考えますがいかがでしょうか。

2009年12月17日

「デザインするな」宮田識×藤崎圭一郎トークショー

「デザインするな」宮田識×藤崎圭一郎トークショー

 丸善丸の内本店にて行われた、ドラフト代表の宮田識さんとデザインジャーナリスト藤崎圭一郎さんのトークショーに参加しました。
 平日の19:00からという時間帯にもかかわらずほぼ満席。お二人の良い関係がトークを通して伝わってきます。宮田さんのコトバからは飄々として軽いけれど奥が深いという強い印象を受けました。刺激的な言葉遣いはまったくされませんが、逆にそれが内容を際だてていて、印象に残ります。
 藤崎さんによるロングインタビューを経て構成された書籍『デザインするな』は、アートディレクター、クリエイティブディレクターとは何をすべきかを明確にしてくれます。デザインに関わるすべての人に必読の書です。ぜひお勧めします。

2009年12月16日

手触りでシャンプーとリンスを区別できるボトル → ○

手触りでシャンプーとリンスを区別できるボトル → ○

 ユニバーサルデザインの実例の話として定番になってしまったので、このテーマはここでご紹介することもないのですが、実感として日常の暮らしにおいて役に立つので取りあげてみます。
 ボトルの形状は、シャンプー用、リンス用ともに同じ大きさです。一点だけ、シャンプー用にはボトル表面の一部にギザギザが付いていて、目をつぶっていても触ればその区別がわかるようになっています。浴室という場所でシャワーを浴びている状態であれば、よくよく見ないで手に取りますから、視覚に頼らず区別ができることが実用上とっても便利です。

 ただ区別をするというのが究極の目的ではないので、解決策としては他の方法もあり得るでしょう。たとえば「シャンプーとリンスを混ぜて一体化してしまう」ことにより、区別の必要がなくなりますし、ボトルに音声チップを埋め込んで、さわったら音声メッセージで区別をするなどの方法もあり得るかも知れません。(コストや技術、環境問題その他考慮すべき点はありますので、あくまで例です。)
 どこまで検討の幅を広げるかは、仕事ごとに千差万別であろうと思います。できる限りものごとを幅広くとらえて何のために解決策が必要とされているのかを考えることは重要だと考えます。それによって、生まれるアイデアにも差が出てくるように思います。

■関連情報:
「DESIGN IT!:情報のユニバーサルデザイン シャンプーのギザギザをご存知ですか?」
→DESIGN IT! Webサイトへリンク

2009年12月13日

「情報デザイン教育研究会」に参加しました。

 浅野先生のお誘いにより、有志による情報デザインの考え方の自主的な勉強会である「情報デザイン教育研究会」に参加しました。直前にお声掛けをいただいたので、あまり準備もできず以前にプレゼンを行った資料を流用し、コンテンツ制作における利用者視点の取り入れ方について、簡単にご紹介しました。

 今回は十数名の参加者のうち情報デザインにかかわる教員の方が約半数で、あとの半数が企業からでした。バックグラウンドや情報デザインとの関わり方も多種多様で、そこがまた、同一業種での集まりと異なり、とても興味深かったところです。
 日頃お会いできないような環境の方と一堂に会してお話ができる機会はなかなかありませんので、、貴重な体験でした。特に情報デザインの知識やスキルを体系立てることの重要性、後進に伝えていくことについては、皆様のテーマが非常に役に立ったと思います。今後もできるだけ参加していきたいと思いました。

■関連情報:

「第1回情報デザイン教育研究会 開催しました」
→浅野先生のブログへリンク

「情報デザイン教育研究会」
→ウェブDeBLOG 名古屋トライデントコンピュータ専門学校 Webデザイン学科 河口先生のブログへリンク

Twitter「情報デザイン教育研究会」のハッシュタグ
→Twitter「情報デザイン教育研究会」のハッシュタグ#infoeduへリンク

2009年12月12日

Suicaで改札を通るとき「ピッ」という音が小さい → ×

Suicaで改札を通るとき「ピッ」という音が小さい → ×

 駅の改札口での風景を一変させたと言っても良いSuicaなどの非接触型ICカード。携帯電話にもその機能が追加されることによってさらに利便性と利用者が増えて、利用エリアに住む皆さんであればすでにお持ちではないでしょうか。

 このSuica、駅改札口によってはカード読み取り部にSuicaをタッチしたときの、「ピッ」という反応音がほとんど聴き取れないほど小さいことがあります。
 エラーではなく正しく読み取られていて改札を通過できるので、たいしたことがなさそうですが、これは操作に対する「期待された反応」がないと利用者に判断されますので、インタラクションとしてはNGです。

 おそらく9割以上の改札口では、「ピッ」っという反応音が妥当なボリュームできこえるため、当然どこでも音が出ると期待しているところに無音にちかい状態だと、肩すかしをくらったようで、体感的にも心地よくありません。
 読み取り装置の個体差や、改札周りの物理的環境(騒音や天井の高さ、空間の広さ)など、単純に解決できない点も多いと思われますが、できるだけ操作音、反応音についても統一感がとれるよう、インタラクションデザインに注目していただきたいと思います。

筆者プロフィール

田附 克巳(たづけ かつみ)

田附 克巳

ディレクター・プロジェクトマネージャーとして、WebサイトおよびCD-ROMコンテンツ構築の企画・設計・ディレクションを担当。産官学連携プロジェクトにてユーザビリティ、ユーザエクスペリエンスの研究・実践に関わりました。
ブログの内容は私の個人的な見解であり、所属する会社の見解とは関係ありません。
http://twitter.com/taz8 k.tazuke[at]gmail.com [at]を@に変えてください。
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