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2008年8月 一覧

2008年8月31日

『インタラクションデザインの教科書 (DESIGN IT! BOOKS)』

インタラクションデザインの教科書

 米国における著名なユーザーエクスペリエンスに関するコンサルティング会社Adaptive Path社のDan Saffer(ダン・サファー)氏による、インタラクションデザインの解説書です。
 インタラクションデザインという言葉や概念は、まだまだ理解されているとは言えない状況だと思います。だからこそ世の中には使いにくい製品やサービスが溢れているのでしょう。本書ではそれを改善していくための手がかりや考え方を初心者にもわかりやすく簡潔に解説されています。

 著者も述べられていますが、デザインという言葉は本当に扱いが難しいと感じます。どうしても最終結果としての見た目に関心が集中しますが、本書ではデザインの定義が完全にデザインプロセスの上流にフォーカスされており、「設計」「グランドデザイン」の意味あいが非常に強いものです。

 本書でデザインとして取り扱う領域は想像以上に広範囲にわたりかつ深い内容で、果たしてデザイナーの担う領域かという気持ちも読後に生じました。しかしこれまでの製品やサービス開発のアプローチでは解決できなかった問題を統合していく新たな職能としてインタラクションデザイナーの存在価値が見えてきたように感じます。

『インタラクションデザインの教科書 (DESIGN IT! BOOKS)』
Dan Saffer (著), 吉岡 いずみ (翻訳), ソシオメディア株式会社 (翻訳)

2008年8月27日

リクエストを確認する → ×

リクエストを確認するというボタン名称

 某SNSサイトのプロフィール変更画面の直後に表示される、ダメ押し確認とも言えるダイアログでの表記です。
 よろしいですかという問いに対する反応なら「はい」「いいえ」が順当でしょう。そもそも「リクエストを確認する」というのが意味不明です。

 リクエストとは誰へのリクエストなのでしょうか?何のためにそのリクエストとやらを確認する必要があるのでしょうか?例示のダイアログ画面は訳あって一部ですが、ダイアログ全部の説明文が含まれていても開発者寄りの類推をしないとすぐに意味がわかりません。
 また本件は英語から日本語への翻訳の問題でもありますが、もっとスマートにできる方法はすでにあるはずです。

 <ボタン名称の代案>・・・『はい』 『確認』 『了解』 

2008年8月22日

ソフトウェアテストシンポジウム2008札幌 型を身につけよう! テスト道 ~守・破・離~ JaSST'08札幌 10月24日(金)に開催!

 今年で3年目を迎えるJaSST'08札幌のテーマは「テストの型を身につけよう テスト道~守・破・離」としました。私たちIT業界の仲間が日々のテスト実践を通じて”道”を極めるために、テストの型=基本事項の再確認とその実践を通じて現在の立ち位置を一緒に確認しませんか。
(以下主催者からのリリース要旨をご紹介させていただきます。)

 JaSST札幌は、昨年に引き続き”受講者参加型”で運営します。見る・聞くだけではなく、手、頭、そして体を動かして自ら取り組む、同じ業界の仲間と対話・議論しつつ自分の肌で感じてもらうなど、五感をフルに活用してソフトウェアテストのノウハウを体感いただきます。その道を極めた豪華ゲスト陣による盛りだくさんのメニューでお迎えしますので、皆さんお誘い合わせの上でご来場下さい。


1.開催要項
日 時: 2008年10月24日(金)
     9:30-18:30 (18:40-20:00 情報交換会(予定))
会 場: 北海道立道民活動センター(かでる2・7)
     札幌市中央区北2条西7丁目
     http://www.kaderu27.or.jp/index.htm
主 催: 特定非営利活動法人 ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)
     http://aster.or.jp/
     ソフトウェアテストシンポジウム札幌 実行委員会
     http://jasst.jp/


2.プログラム概要
【基調講演】
「ソフトウェア要求の「型」 ~最初は「守」から~」
  渡部洋子 (クロススペース代表)
【事例発表】
 ソフトウェア品質知識体系ガイドSQuBOKのススメ
  TestLinkはじめの一歩
  出荷判定ライブ ~寸劇から出荷判定の基本を学ぶ~
  スポンサー発表(予定)
  パネルディスカッション(予定)
【テスト勉強道場:みんなでやってみよう!】(複数会場に分かれて受講)
・その1:「テストをもっと創造的に 分析・設計エクササイズ」
  鈴木三紀夫(TIS) / 池田暁(日立情報通信エンジニアリング)
・その2:「HAYST法による組合せテスト実践トレーニング」
  秋山浩一(富士ゼロックス)
【情報交換会】(予定)

3.受講申込
下記URLで受付中です。
  http://jasst.jp/


JaSST'08 Sapporo 実行委員会事務局
E-mail: sapporo-query@jasst.jp

2008年8月21日

清掃中表示板を置く位置 → ×

清掃中表示板の設置場所

 トイレの清掃中の時間帯に、人が中に入ってこないようにするための「清掃中」を表す表示板です。道路工事中に扱いや色使いなどのイメージは似ています。
 今回の×は表示板のテキスト文言やレイアウトを問題視している訳ではありません。通路上に置かれる位置が良くないと感じました。

 本来、目的は立ち入り禁止なので、通路の真ん中に堂々と設置すべきです。ただし場所が場所だけに、入ってくる方はいるので通路の端になってしまったのでしょう。
 マニュアルはあるのかも知れませんが、現場の清掃員の方には人が入ってくるのを拒むことがおそらく困難なので、横をすり抜けられるような遠慮がちな位置になっているようにも思います。

2008年8月20日

出口をOUTと表記 → ×

オートキャンプ場の看板

 オートキャンプ場を利用しました。施設は快適でしたが、コテージやテントスペースへの出入り口の案内看板が若干気になりましたので、ご紹介します。

 このキャンプ場は、主要道路以外のテントスペースなどの細い道路は、すべて一方通行になっています。主要道路に出るためには「OUT」の矢印方向へ進む必要があります。
 私もそうでしたが無駄に一方通行路を一週回ってしまってから、「OUT」が出口だと学習して気づきます。

 せっかく案内看板を設置するならここは「OUT」ではなく「出口」とすべきだと感じました。ターゲットユーザーは、この施設を初めて利用する家族連れの日本人だと予想されるからです。

2008年8月15日

自転車駐輪場の看板 → ×

自転車駐輪場の看板

 全体としては×ですが正確に言えば、右側の看板のグラフィックデザイン単独では、問題なく○だと感じています。ここは何の駐車場かはっきり区別ができ、明快なサインになっているからです。

 惜しまれるのは、この駐輪場が有料であることを明示する手段をサイン計画に持っていなかったことです。このために後から「有料」をことさら強調する添え物の看板を手作りしなければならなかったものと推測します。
 部分としては素晴らしいものであっても、全体としてみればバランスを欠いており、このようなところにサービスデザイン改善のヒントが隠されているはずです。

2008年8月12日

レジ待ち行列の入口表示プレート → ×

レジ待ち行列の入口表示プレート

 大型書店のレジに並ぶ人のために、行列への入口を示すプレートを見かけました。読みやすい書体で表示そのものは有効ですが、残念なことが一つありました。

 手元付近に設置されているプラスティック製プレートは入口が青、出口が赤とはっきりと区別できるように色分けデザインされているのですが、補足で後から付けられたと思われるラミネート加工のプレートだけが、その色分けのルールに従っていないのです。
 行列を守らない人が多いので後から急いで作ったのでしょうか。付け足しの補足プレートは入口なのに出口と同じ赤い色でした。

 プリンタ出力とラミネート加工程度のコストであれば、これはすぐに直すべきでしょう。見る人の混乱や違和感は一層されすっきりすることは間違いありません。

2008年8月 8日

『About Face 3 インタラクションデザインの極意』

『About Face 3 インタラクションデザインの極意』

 ペルソナの理論と手法を最初に導入し世界に広めたVisual Basic の父と呼ばれるAlan Cooper(アラン・クーパー)氏によるAbout Faceの第3版です。
 Cooper氏のコンサルティング会社でのソフトウエアを中心とした製品開発のアプローチが「ゴールダイレクテッドプロセス」という方法論にまとめられています。

 デザインやインタラクションという用語を幅広く柔軟に捉える必要がありますが、新製品を開発する上で、どうやって利用者中心に考えるかという点が「スローガン」ではなく、「具体的手法・ノウハウ」として惜しげもなく記述されています。

 後半の具体的な事例やデザイン原則はもちろん有益ですが、本書の神髄は前半の「ゴールダイレクテッドプロセス」の方法論とその手法解説にあると思います。 Webシステムやソフトウエア製品を開発するマネージャクラスのシステムエンジニアや予算執行の権限を持つビジネスマネージャに一読をお勧めします。
 前半の「PERT I ゴールダイレクテッドデザインを学ぶ」と後書きは必読です。

『About Face 3 インタラクションデザインの極意』
(著者: Alan Cooper, Robert Reimann, David Cronin 訳: 長尾高弘)

2008年8月 7日

ユーザビリティエンジニアの樽本様が来社されました。

樽本 徹也 氏

 『ユーザビリティエンジニアリング ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック』の著者であるユーザビリティエンジニアの樽本様に、ユーザデザインラボへ来社いただきました。
 樽本様は日本でまだ「ユーザビリティ」という言葉がまだまだ一般的でなかった本当の黎明期からご研究に携わられ、早期から実務でご活躍されていたこの分野の第一人者です。

 コンサルタントとしてお忙しい中来社いただき、意見交換とともに昨今の業界動向、貴重なお話をお聞かせいただくことができました。

2008年8月 6日

紙類など燃やせるゴミ → ○

紙類など燃やせるゴミ

 コンビニ店の前で見つけたよくある素直なゴミ箱です。しつこいようですが、またゴミ箱のビジュアル表現の話題です。
 以前もえるゴミはこちらのビジュアルはその意図が伝わらないと×にしていました。今回は「燃える」「燃えない」にこだわったビジュアライズではありません。そのゴミ箱に入れられる対象のゴミがどんな素材、形状のものかをずばり絵にしただけで、何のひねりも遊びもありません。

 ただ、それが実用性としては大切です。ターゲットユーザー(ゴミを捨てることを理解できるおおよそ5歳以上の人)にとって、あれこれ頭をひねって考えずに0.2秒でわかることが必要なのです。

2008年8月 3日

忘れ物注意のメッセージ → ○

 公共交通機関で、忘れ物をしないように注意を促すためのメッセージを見つけました。バスの車内前方、運賃表示用の電光掲示板の横に「忘れ物にご注意ください」というメッセージ板が取り付けられていました。
 地味ですが情報デザインとして悪くはないと思います。ただし美的かどうか、グラフィックデザインとして優れているかどうかは別問題です。

<良い点>
・文章とともにアイコンが添えられていること。
・アイコンが忘れ物の上位にくる「傘」、「カバン」、「カギ」をシンボライズしていること。

<悪い点>
・最初からそのメッセージ板が取り付けられることを想定したデザイン(設計)になっておらず、後から貼り紙的になったこと。

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