« 重々しい百貨店のドア → × | メイン | キップ券売機でKitaca(キタカ)のチャージに迷う → × »

『文化の力 ~カルチュラル・マーケティングの方法~』

『文化の力 ~カルチュラル・マーケティングの方法~』

 書店の店頭では、地味な装丁で目立たないのですが、カルチュラル・マーケティングというコピーに惹かれふと手に取りました。
 大手広告代理店ご出身の著者による、マーケティングの現場に密着した視点と俯瞰した視点の双方により、日本文化を深く考察された味わい深い論考です。

 モノやコトの表面的現象とその本質に隠されたもの、日本と諸外国の違いまで、重層的な構成を経て、全体を読み終えた後に、ようやく『文化の力』というタイトルが示す意味が浮かび上がってきます。

 広告会社で長年実務に関わってこられたプロフェッショナルであるからこそ、いまの消費社会のどこに「力」が潜んでいるのかがよく見えるのだと思います。通読後の印象はアカデミックな文化論ですが、それぞれの論点の根拠となる細部を見る目は幅広く、かつ鋭いことに驚きます。

 デザインの実務に関わる方、ユーザビリティの研究者にもぜひご一読をお勧めします。使いやすいとは、その時代、その地域の文化に依存した問題なのです。


『文化の力 ~カルチュラル・マーケティングの方法~』
青木 貞茂 (著)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://117.104.144.55/mt/mt-tb.cgi/219

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2008年12月 5日 19:41に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「重々しい百貨店のドア → ×」です。

次の投稿は「キップ券売機でKitaca(キタカ)のチャージに迷う → ×」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

  • DESIGN IT! Conference 2009 クラウド時代のユーザーエクスペリエンス