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2009年06月 一覧

2009年06月27日

地図を立体にすることでわかりやすくなる → ○

地図を立体にすることでわかりやすくなる → ○

 「地図を読めない・・・」というタイトルの本がありましたが、平面の地図だと位置関係がつかめないことがあります。こんなときポイントを押さえた立体の地図があると、方向音痴の私としては大変助かります。特に大きな建物の場合、3Dになっていると自分のいる現在地と目標の建物の関係が感覚的によくわかります。
 また、この写真の地図の場合、公園の緑の面が方角を明確にしてくれるので、さらに地図が読みやすくなっています。

 しかし、もしこの地図の範囲全部の建物が立体になっていたらどうでしょう。おそらく平面の地図よりはるかにわかりにくくなると思います。
 目的地として厳選された建物だけを立体として浮かび上がらせているので、人間の頭にすっと入ってくるのですね。

2009年06月24日

巨大な店名表示の謎?

巨大な店名表示の謎

 札幌の都心部から少し離れた地域に、「サッポロファクトリー」という都心型と郊外型の折衷とも呼べるショッピングモールがあります。このショッピングモールの建物のひとつに札幌東急ストアというスーパーがテナントとして入っています。
 写真はこの建物に表示されている東急ストアの店名表示ですが、これでもかという感じで必要以上に大きな店名表示になっています。どうしてこれほど大きくする必要があったのでしょうか?

 あくまで仮説の域を出ませんが、下記のような想定ができます。
 改装リニューアルの時期が最近ということもあり、ショッピングモールとしては今風のおしゃれな外装になっており、それ自体は問題ありません。問題ないどころかスーパー以外のテナントにとっては必須ですらあります。ところが逆に食料品中心のスーパーが入居していることが、しゃれた建物や店構えからイメージしづらいのです。よって仕方なく「ここにスーパーがありますよ」と巨大な店名表示を後から掲示することになったのではないでしょうか。

 これが、ジャスコのショッピングモールであるイオンタウンなら、その郊外型のショッピングモール全体の画一性が、その中に食料品を扱うジャスコが必ずあることを含めて、利用者に認知されているので、巨大看板は必要ありません。「イオン」や「ジャスコ」のロゴももはや不要かも知れません。イオンタウンの外観、外装が典型的な郊外のショッピングセンターを象徴していて、どんなテナントが含まれているかも、おおよそ利用者は自動的に分かってしまうからです。

 直接特定の企業名を出しておりますが、否定も肯定も含め特段の意図はありません。今回のテーマの文脈(違和感と理解のきっかけは何か)をお伝えするには、固有名詞を出さないと困難だと判断したからです。ご了承の程お願いいたします。


■関連情報:
複合商業施設
→Wikipedia(ja)のWebサイトへリンク

ショッピングセンター
→Wikipedia(ja)のWebサイトへリンク

ロードサイド店舗
→Wikipedia(ja)のWebサイトへリンク

2009年06月23日

ほとんど注目されませんがiPhoneの良いところは充電器 → ○

 アーリーアダプターであるIT関連、Web制作会社など業界関係者の利用が多いので、自明のこととしてほとんど注目されませんが、iPhoneの良い点のひとつとして、充電器の実用性とスマートさの両立が挙げられます。

 USBケーブルをパソコンにつないでおけば充電できます。さらに、パソコンから携帯へのデータ転送と、充電を同じUSBケーブルで共用可能です。あまりに当たり前ですが、とても良いことだと思います。パソコンを使っている人ならすぐ類推できますし、コンセントへの接続も同じUSBケーブルを用いてアダプタで実現しており、シンプルで無駄がありません。

 付属品故にコストダウンが優先するのでしょうが、充電器やACアダプターは、必需品で目に触れる頻度が高いはずなのに、外観に気を遣ったものがほとんどありませんでした。これを標準の付属品で実現しているところも評価できます。

2009年06月21日

『DESIGN IT! magazine』vol.3 が発売されます。

『DESIGN IT! magazine』vol.3

 デザインからITを考えるビジネスマガジンというユニークなテーマの雑誌『DESIGN IT! magazine』vol.3が6月30日に発売されます。
 今回のvol.3には書評を書かせていただきました。

 雑誌に限らず紙のメディアは相当厳しいのが現状ですが、制作関係者が思い入れを持って頑張っています。
 ユーザビリティもその一部として扱っていますが、マネジメントや情報アーキテクチャなどもっと大きな範囲を対象にしています。「ストラテジー(S)、デザインマネジメント(DM)、ユーザビリティ(U)、インタラクション(Ix)、情報アーキテクチャ(IA)、コンテンツマネジメント(CM)」の6つのカテゴリがテーマになっていて、IT業界とくにWebに関わる仕事に身を置く者にとっては興味深い内容です。

2009年06月16日

歩行者支援信号というネーミング → ×

歩行者支援信号というネーミング → ×

 「歩行者支援信号」とは具体的にはどんな信号なのでしょうか。「歩車分離式信号」の別名か何かだと誤解していたのですが、いろいろと調べてようやく「歩行者支援信号」とは何か、なぜ「支援」と名付けたのかがほぼ判明しました。歩行者支援情報システム(PICS:Pedesutorian Information and Communication System )というシステムを備えた信号の名称であるようです。

 「歩行者支援信号」とは、視覚障害者の方が持つ白杖などに反射シートを巻き付け、信号機柱に取り付けたセンサーが反射シートを自動的に感知することで、スピーカーから歩行者用信号機の状態を音声で聞くことができる装置とのことでした。
 つまり、この信号機に反応する白杖を持った人が近づくと「信号は赤です。」などと音声で教えてくれる機能を持った信号なのです。

 この名称「歩行者支援信号」のネーミングは、表示を見た人が内容を直感的に想像できないので名前として良くありません。機能を具体的にイメージできるキーワードとして「音声」を含めるべきではないでしょうか。
 練れてはいませんが、内容に沿った名称の代案を示しておきます。

<代案>
・音声支援信号
・自動感知による音声案内付き信号

2009年06月15日

祭りはそもそも痛いもの

第18回YOSAKOIソーラン祭り 第18回YOSAKOIソーラン祭り 踊り子さんもフラペチーノを飲む

 昨日第18回YOSAKOIソーラン祭りがフィナーレを迎え、有力チームが連覇を成し遂げたそうです。
 18年前の北大生が高知のよさこい祭りを見て感激し、札幌でもこんな祭りができたらいなあという素朴な想いでスタートしました。このYOSAKOIも、高知の本家をしのぎ、札幌では雪まつりレベルの観客動員数に迫る程の大きなイベントに成長しました。
 不況のどん底北海道経済には、YOSAKOIソーランの経済効果もバカになりません。北海道内でこれほどの規模で人・ものが動く機会はそうそうありません。

 ただ大きくなればなるほど、「商業化」「マンネリ」「政治化」など批判が増えてきます。特に地元の札幌市民が敬遠する風潮が強いように感じます。
 10代~20代の若者の会話を注意深く盗み聞きしていると、必要以上に毛嫌いする傾向がここ数年目立ちます。YOSAKOIソーランに自ら参加する熱狂的な推進派、多数の傍観者そして一部の嫌YOSAKOIという3つのグループに大別できます。そして、中間層の傍観者たちが最後の嫌YOSAKOIグループに引きずられているように感じます。

 太古の昔からお祭りやそれに類する精神の発露は、一歩二歩引いて客観的な文脈から眺めると、とっても『痛い』ものだと思います。
 揶揄する気持ちも分からないではありませんが、祭りという場で異なるもの同士の交流が発生し、混沌の中から何かが生まれる可能性が大きいと思います。その可能性を『痛い』などという程度で潰すべきではないでしょう。


■関連情報: YOSAKOIソーラン祭り
→Wikipedia(ja)のWebサイトへリンク

2009年06月10日

あまりにも当たり前のことを羅列している警告 → ×

あまりにも当たり前のことを羅列している警告 → ×

 これは何の使い方注意書きに添えられている警告文でしょうか?
 公共施設のお手洗いに設置されている小さな子供を座らせるための椅子についての警告でした。この警告に従ってさえいれば、子供の転落の危険もなく安心という訳です。

 警告表示が存在することで、悪影響を及ぼすことはありません。では何が×(バツ)なのでしょうか。
 警告している内容はもっともですが、ここまでくると逆に「電子レンジに猫を入れてチンしてはいけません。」のレベルに近いと言えましょう。目を離さないというのは、小さな子供を持つ保護者としてあまりに当然の作法です。そんなものを絵まで入れてわかりやすく書くより、この椅子のガイダンスとして具体的に伝えるべき重要なメッセージは他にあると思います。

 ×(バツ)の理由はほとんど読まれないメッセージのために割かれている労力、コスト、スペースの無駄使いです。この種の警告は不要とは言いませんので、必要悪としてそれなりの小さなスペースに書くだけで十分だと考えます。

2009年06月09日

デジタルメモ帳「ポメラ」のコンセプト → ○

デジタルメモ帳「ポメラ」のコンセプト → ○

 キーボード入力を備えたデジタルメモ帳「ポメラ」。テキストファイル作成だけの単機能に絞り込んだデジタル文具とでも呼べる機器です。
 ファイルで有名な文具メーカーであるキングジムの製品ということで、ここまで割り切った製品開発ができたのだと思います。単機能にこだわった商品コンセプトは間違いなく○(マル)で◎(ニジュウマル)を進呈しても良いぐらいですね。

 購入前ですが気になったことが2点ありました。分かってしまえば簡単なことですが、店頭でいじくりまわしていた際、2つ折りのキーボードを開くのに苦労してしまいました。キーボードを開くためのトリガーとなるボタンが見つけられなかったのです。あれこれ迷った末に、破壊してはこまるのでシールで図解されていたキーボードの開き方を見て横にあるボタンを押すことを理解しました。コンセプトが良いだけに、この最初のハードルを解決する方法があると良いと思います。
 また、パソコンのようなモジュール商品ではないため、価格がある程度高くなってしまうことは当然ですが、もう少しこなれた価格でないと気軽に買えません。

2009年06月01日

『デザイニング・ウェブナビゲーション ―最適なユーザーエクスペリエンスの設計』

『デザイニング・ウェブナビゲーション ―最適なユーザーエクスペリエンスの設計』

 Webサイトのナビゲーションデザインの理論と実践を、豊富な実例を示して本格的に解説した、Webサイト制作者にとって参考になる書籍です。

 ナビゲーションという概念は、表現から構造まで様々な要素が絡み合っており、単純ではありません。本書を読むとそれが良くわかります。米国の事例が多いですが現存する有名Webサイトの実例がそのまま豊富に掲載されており、丁寧に読み込んで行けば、理論をかみ砕いて自分のものにすることができると思います。

 本書にはコンセントの長谷川さん、メディアプローブの浅野さんが監訳で関わっておられます。
 Webサイト上流設計工程から制作実務にかかわるプロデューサーやディレクター、チーフデザイナーには必読の書となるでしょう。


『デザイニング・ウェブナビゲーション ―最適なユーザーエクスペリエンスの設計』
James Kalbach (著)
長谷川 敦士 (監訳) 浅野 紀予 (監訳)
児島 修 (翻訳)

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