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朝の通勤ラッシュの時間帯に一方向だけに歩行者の通行が集中するため、逆方向に歩く人の通路を確保することを目的として、写真のような看板が設置されていました。
初めて見る者にとっては、文言に違和感を感じます。
利用という言葉は使いやすいので、良く考えずに「利用」してしまいますが、別の意味を想像してしまいます。歩くスペースを限定するのであれば、下記のような代案はいかがでしょうか。
<代案>
勝どき駅方面への通行の方は
歩道のえんじ色部分を歩いて下さい。

朝の通勤ラッシュの時間帯に一方向だけに歩行者の通行が集中するため、逆方向に歩く人の通路を確保することを目的として、写真のような看板が設置されていました。
初めて見る者にとっては、文言に違和感を感じます。
利用という言葉は使いやすいので、良く考えずに「利用」してしまいますが、別の意味を想像してしまいます。歩くスペースを限定するのであれば、下記のような代案はいかがでしょうか。
<代案>
勝どき駅方面への通行の方は
歩道のえんじ色部分を歩いて下さい。
昨日何とかして参加したいトークイベントがありましたが、残念ながら出向くことができず、ネットでのライブ配信を見ました。
インターネットでのライブ配信の価値を肯定的に捉えていなかった私にとっても、コンテンツの力がいかに強力かということを身をもって知りました。ライブ配信の開始時間5分前には、パソコンの前に正座して待っていましたから。
パネリストのお一人である鈴木芳雄さんの「雑誌」「ブログ」「トーク(ライブ)」の違いについての意見がとても興味深く、心に残りました。「雑誌」側が公共的で、「トーク(ライブ)」が私的で対象者と自分自身との距離感が近いフランクなメディアとのことでした。確かにその通りで、さすが編集者、うまく表現されるなあと関心することしきりでした。
個人的にはさらに「雑誌」側のパッケージ性・客観性を、「トーク(ライブ)」側に一度限りのオリジナル性(いわゆるアウラ)を追加しておきたいと思います。
同じテーマでも、メディアによってその特徴を活かした内容や切り込み方があり、発信する側はそれを把握して使いこなしていかなければならないという意志と捉えました。
また、昨日は低速インターネット環境しかなく、音声が途切れていてまともに視聴できる状態ではなかったのです。しかしトークイベント会場の肉声は、聞きたいという意志が強ければ、相当S/N比が悪くても、肝心な点は案外入り込んでくるように感じました。これは比喩ではなく、コンピュータと人間の脳の情報処理の違いの本質かも知れません。

SuicaやKitacaなどのICカードで料金を支払うことができるコインロッカーが増えてきました。写真のコインロッカーもその一つです。このコインロッカーを見かけた際、機器調整中とのことで、硬貨では使えましたが、Kitacaは使えませんでした。
「ただいま調整中です。」というメッセージは事実の一部を表しているのですが、利用者にわかりにくい用語のひとつです。「調整中だから現在・・・である。」ということまで表現して、やっと利用者の欲しい情報が得られます。
以前も飲料の自動販売機をテーマにしたときに類似の話題を書いたことがありましたが、「調整中」は作り手側が使いやすいマジックワードです。ついつい「調整中」を使ってしまいますが、利用者視点にたてば、「ただいまKitacaは使えません。現金でご利用ください。」のほうが望ましいのは明らかです。

メディア論は星の数ほどありますが、メディア論の題材として取りあげられている内容自体に興味を持つことがこれまで少なかったように思います。
荻上チキさんによる本書はニューメディアが受けてきた試練の歴史を紐解きつつ、現代社会で話題となっているお笑いやゲームなど様々な社会現象をメディアという視点で鋭く論評されています。題材という点でとても面白く読み進めることができました。
ただ新書という本書そのもののメディア形式とターゲットユーザーが理由になるかもしれませんが、バランス良く小さくまとまっている感じで、新しい驚きや何かしら気になる「引っかかり」がないようにも思います。
しかしながら2009年の現在に生きている人間にとって、ちょっと理屈っぽいのは承知の上で、教科書的知識として読むのが良いのではないでしょうか。
『社会的な身体~振る舞い・運動・お笑い・ゲーム』
荻上 チキ (著)

「下流社会」というキーワードを大ブレイクさせた三浦展氏の近著のテーマは、「シンプル族」です。
私自身は三浦氏の世代区分によると『新人類』世代に含まれますが、シンプル族の特徴がほぼ当てはまりますので、2世代ほど先取りしていることになりそうです。というか、三浦氏も主張されている通り、昔から「シンプル族」は一定の割合で存在していたはずで、それが無視できないどころかボリュームゾーンになってきたことがポイントだと言えます。
また、日本の過去を遡ってみると、「シンプル族」のライフスタイルは繰り返し現れており、右肩上がりの特殊な時期を除いて長い目で見ればこの国の主流に近いのではなかろうかと感じます。
私が感心したのは、「シンプル族」という身も蓋もない凡庸とも感じる微妙なネーミング。最初は言葉から意図する対象の幅があまりに広すぎてなんだこりゃ駄作と感じました。しかし何度か読み返して反芻すると、やはりこれぐらいの言い方をしないと枠組みを表現しきれないのだと感じました。
サスティナブルとかクリエイティブクラスなどという物言いではなく、日々の暮らしぶり、生活の現場を細かく観察していくと、「シンプル族」という地味な表現に落ち着いたのかなと思います。
『シンプル族の反乱』
三浦 展 (著)
Webデザインの世界では有名な長谷川恭久さんによるポッドキャスト「感性によるデザイン データによるデザイン」を聞いて、思うところがあり意見をお伝えしましたところ、次回のポッドキャストでその内容を紹介いただきました。
下記リンクからお聞きください。このポッドキャスト配信のシリーズは、ブログよりさらに長谷川さんの個性がストレートに現れていて、Webデザインに関わる人にはとても楽しめるし役に立つと思います。
Inflame Casting/Webデザイナー・ヤスヒサのポッドキャスト
IC #143 July 12 2009
「ウェブサイトの見た目は同じにしなければならないか?」
http://www.yasuhisa.com/inflame/show.php?s=143
(前回のフィードバックとしてコメントした意見紹介が含まれている放送)
IC #142 June 18 2009
「感性によるデザイン データによるデザイン」
http://www.yasuhisa.com/inflame/show.php?s=142
(私のコメントの対象になった放送)

店員が注文を取る代わりに客にメニューから注文の品を選ばせ、その選択内容記入済みの紙を厨房へ渡す注文の仕組みの定食屋さんに時々遭遇します。この仕組み自体は好みが分かれますが、安価な食堂では合理的なやりかただと思います。
今日はその仕組みではなく、メニューの説明記載(文章表現)についての話題です。竹定食650円は「い」のカテゴリ(メインディッシュ)から一品、「ろ」から一品、「は」から一品選択の合計3品と誤解の余地はほとんどありません。
ところが松定食750円は、「い・ろ・は」の中から料理一品づつと、「ろ・は」のどちらから一品とあります。こちらが少々分かりづらい。松定食は合計4品であることがメニュー詳細を読んで個別の積み上げ計算をしないと判らず、ぱっと見て理解しにくいのが問題だと思います。
<改善案>
松定食: 750円(税込み)
合計4品をお選びいただけます。
『い』(メインディッシュ)から一品、『ろ・は』(小鉢)から三品を選んで赤鉛筆で「レ」マークを付けてください。

街では夏のセールが始まっています。不況のためセール開始時期を早めるケースが目立つと聞きますが、お店によってはかなり混雑し、盛り上がっているようですね。
セール中の某ショップ店内ディスプレイを見て気づいたことがありました。SALDI(イタリア語でバーゲンセールの意味)と表記したテープのアレンジによるウインドウディスプレイですが、バーゲンセールであることが直感的にわかりにくいのです。
ターゲット層の何割かはSALDIの意味を理解していると思います。ただ消費志向の高いごく一般的な日本人女性をターゲットにしているのなら、SALDIは訴えたい層に響かないでしょう。イタリアンブランドを扱っているので、SALEと英語で大書きするのがためらわれる気持ちはわかりますが、バーゲンをしている段階ですでに、気取ったイメージ戦略から現実感溢れる世界に戻されてしまっています。
このため、たとえ無粋でもショッピングモールの中で共通に使っている英語の"SALE"と"40%OFF"のシールのほうが、はるかに脊髄反射的に効くと思われます。
バーゲンセールのSALEはもはや外来語としての英語ではないのです。SALE=安売りと日本語として一瞬のうちに脳内で処理されないと、店頭での購買行動に直結しないのではないかと想像します。
安直かもしれませんが、SALDIを使わない購買に直接効く店内ディスプレイを試したほうが売上は伸びると思います。

ユーザビリティ/UCDの業界では有名な棚橋さんの単著としては2冊目になるUser Centered Designの手法をベースにしたデザイン思考の考え方を解説した書籍です。内容はとても素晴らしいので、商品企画やサービスの設計に携わる方には一読をお勧めします。
今回は内容そのものではなく、その書名や装丁などの外的要素から受ける印象について、ひとりの一般読者としてのユーザーエクスペリエンスを検証してみます。
まず書名が『デザイン思考の仕事術』なので、自己啓発や仕事術といった一般ビジネス書の中に位置づけられます。これはとても重要なことで、コンピュータ関連書籍や(狭義の)デザインの書棚に置かれないというだけで、読者の幅やボリュームは確実に数倍に広がります。
そして私自身も書店の店頭で手に取る際に、新書を手にするようなカジュアルな感覚で、パラパラと斜め読みをすることができました。
また、落ち着きがある中で最近のトレンドを押さえたスタイルの装丁になっているので、手に取りやすい実に良いバランスの書籍になっていると感じます。前著の「ペルソナ作って、それからどうするの? ユーザー中心デザインで作るWebサイト 」にはこの感覚は全くありませんでした。実際のページボリューム以上に「重く」感じたものです。
重く感じることが即悪いことではありませんが、今回の軽さはメリットです。読むきっかけを広げるという視点で言えば、「読み始めることができそう。」と感じることが大きな利点であり、書名や装丁、ページ数といった外的な要素の組み合わせである程度決定できることを実感として肌で掴むことができました。
『ひらめきを計画的に生み出す デザイン思考の仕事術』
棚橋 弘季 (著)