
メディア論は星の数ほどありますが、メディア論の題材として取りあげられている内容自体に興味を持つことがこれまで少なかったように思います。
荻上チキさんによる本書はニューメディアが受けてきた試練の歴史を紐解きつつ、現代社会で話題となっているお笑いやゲームなど様々な社会現象をメディアという視点で鋭く論評されています。題材という点でとても面白く読み進めることができました。
ただ新書という本書そのもののメディア形式とターゲットユーザーが理由になるかもしれませんが、バランス良く小さくまとまっている感じで、新しい驚きや何かしら気になる「引っかかり」がないようにも思います。
しかしながら2009年の現在に生きている人間にとって、ちょっと理屈っぽいのは承知の上で、教科書的知識として読むのが良いのではないでしょうか。
『社会的な身体~振る舞い・運動・お笑い・ゲーム』
荻上 チキ (著)
