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街で見つけたわかりにくいもの→× 一覧

2010年3月12日

健康診断のユーザビリティは残念ながら → ×

健康診断のユーザビリティは残念ながら → ×

 年に一度の健康診断を受診してきました。毎年思うことですが、検査の精度については医学の進歩に伴って相当の向上があるはずです。ところが健康診断の具体的手法や技術については、身長計が手動から自動計測になった程度で、10年前とほとんど大差はありません。

 いまだにサンプル収集のため検尿、検便が必要ですし、胃の状態を撮影するためにバリウムを飲んで胃の表面に貼り付けなければなりません。検査終了後は、バリウムをはやく排泄するために下剤を飲む始末です。健康診断当日は体調が悪くなる方も多いと思われます。最新の医療技術やノウハウを持ってもう少し健康診断のユーザビリティ改善が見られないものでしょうか。

 この分野がおろそかになっている原因は、おそらく一般の健康診断などは創意工夫や研究の対象として取りあげられず、難病や怪我の治療に予算やリソースが多く投入のではないかと想像します。 しかし多くの会社員が毎年健康診断を受診しており、この費用やそれを待つ憂鬱な気分や時間も累積すればバカにならないと感じます。
 例えばCTスキャナのようなものをくぐり抜ければ、健康診断にかかわる検査データが一瞬にして得られるような日はいつ頃訪れるのでしょうか?
 

2010年1月25日

屋外に置かれた飲食店メニューから店の場所がすぐにわからない → ×

屋外に置かれた飲食店メニューから店の場所がすぐにわからない → ×

 レストラン、居酒屋など飲食店のメニューがお店からちょっと離れたところに置いてあるのを見かけることがあります。お腹が空いているときなどに見かけると、パッとメニューが目に飛び込んできて、とても効果的だと感じます。
 今日見かけたメニューはとても美味しそうで、魅力的だったのですがひとつ重要な点で残念なことがありました。店がどこにあるかがその屋外に置かれた看板メニューから、すぐに分からなかったのです。

 よくよく近づいてみれば小さな矢印や地図のようなものが見つかるかも知れません。近づいてゆっくり見るひとは少数でしょう。ぶらぶら歩く人の視線は移ろいやすいものです。お店の位置は、一瞬にしてはっきりと分かるようにしなければなりません。
 お店の方向を示す大きな矢印や飲食店本体の店名ロゴとのカラーリングの一致など、射止めたお客様の視線を、屋外のメニュー看板からお店そのものに近づける工夫が重要だと思います。

2010年1月16日

手作りの貼り紙をしなければならない → ×

手作りの貼り紙をしなければならない → ×

 地下鉄駅プラットフォームでの行き先表示のサインです。目的地の駅に行くのにどちらの方向に進む車両に乗ればよいのかは、路線図を見て確かめるのが一般的です。最近の地下鉄などでは従来に比べて、美的でわかりやすいデザインの路線図になってきており、一目見ればすぐにわかります。

 しかしここでは表示板の下にわざわざ手作りで出力した貼り紙がありました。手作り貼り紙のあるところに問題ありとこの業界では言われています。このような貼り紙があるということは、「間違える人が多い」「路線図だけではわかりにくい」「何か変更点が発生した」などの理由があるからです。
 応急措置としては良いのでしょうが、本来はこのようなものが無くても問題なく利用できるべきなので、できる限り根本の問題を解決することが望まれます。

2010年1月 7日

駐車場の存在を知らせるサインの色が不統一 → ×

駐車場の存在を知らせるサインの色が不統一 → ×

 タクシーが空車であることを知らせる『空車』サインの色は日本国内では赤で統一されています。その色が相応しいかどうかはともかく空車のタクシーを捕まえるには赤を追っていれば良いということが共有されています。

 これに対して、街中でみかける「駐車場がここにあります」ということを示すサインや電飾のシンボル『P』の色合いは、ブルーや緑やオレンジが混在していてバラバラです。私自身の経験では、郊外であれば色の違いが気にならないのですが、サインが発光している場合、特に街中の信号機が目に入る交差点などで、複数のバラバラな色の『P』を見ると混乱することがありました。

 駐車場が満車か空きがあるかを示すサインは「満車=赤」「空き=白またはブルー系(緑)」で事実上統一されていますが、駐車場を示す『P』そのものが統一されていないのが実情です。
 すでに良く知られている交通標識の駐車場マークの色合いとデザインを踏襲するのもひとつの案かもしれません。業界での統一デザインガイドラインなどがあれば良いのでしょうが、決定的なものはなかなか見あたりません。詳しい方がいらっしゃいましたら情報いただければ幸いです。

2010年1月 1日

建物の出入り口に回転ドアしかない。 → ×

建物の出入り口に回転ドアしかない。 → ×

 都市部の新しいオフィスビルや大型の商業施設の出入り口に、回転ドアが設置されていることがあります。
 空調効果を高めるなどのメリットがあるため、必要以上に回転ドアを悪者扱いすることはないと思いますが、建物の出入り口に回転ドアしかないというのは良くないと考えます。

 コストの問題はあるにせよ、回転ドアが故障して停止してしまった場合に備えて、付近に回転ドア以外のドアを設置すべきです。エスカレータは止まっても階段として使えますが、回転ドアが止まったらその瞬間からあきらかに通行の障害物になってしまいます。

 また、事故防止の観点からセンサーによってドアの回転が減速したり停止する傾向が増えていると思われます。停止や減速は安全のために必要なことですが、これにより建物に入る人が多いときに渋滞が生じます。出入り口渋滞を防ぐためにも、万一の故障時のためにも、回転ドア以外の扉を付近に設置することが妥当と考えますがいかがでしょうか。

2009年12月12日

Suicaで改札を通るとき「ピッ」という音が小さい → ×

Suicaで改札を通るとき「ピッ」という音が小さい → ×

 駅の改札口での風景を一変させたと言っても良いSuicaなどの非接触型ICカード。携帯電話にもその機能が追加されることによってさらに利便性と利用者が増えて、利用エリアに住む皆さんであればすでにお持ちではないでしょうか。

 このSuica、駅改札口によってはカード読み取り部にSuicaをタッチしたときの、「ピッ」という反応音がほとんど聴き取れないほど小さいことがあります。
 エラーではなく正しく読み取られていて改札を通過できるので、たいしたことがなさそうですが、これは操作に対する「期待された反応」がないと利用者に判断されますので、インタラクションとしてはNGです。

 おそらく9割以上の改札口では、「ピッ」っという反応音が妥当なボリュームできこえるため、当然どこでも音が出ると期待しているところに無音にちかい状態だと、肩すかしをくらったようで、体感的にも心地よくありません。
 読み取り装置の個体差や、改札周りの物理的環境(騒音や天井の高さ、空間の広さ)など、単純に解決できない点も多いと思われますが、できるだけ操作音、反応音についても統一感がとれるよう、インタラクションデザインに注目していただきたいと思います。

2009年12月 7日

バス停留所にある走行中バス現在位置表示のサイン → △

バス停留所にある走行中バス現在位置表示のサイン → △

 最近のバス停は、屋根や風よけのフェンスや機能的なベンチ、広告スペースの設置など、空間として洗練されつつあり、かつての鉄製のポールがさびて朽ち果てたようなイメージからほど遠く、こぎれいなデザインになってきたと思います。

 今回のテーマは、新しいバス停に表示されるようになった「現在バスがどこを走行しているか」のサイン表示です。バス待ちの人にとってとても関心が高い重要な情報です。これがあれば渋滞が少々長引いても、なんとかイライラせずに済みますね。写真の例では、矢印(←)を用いてランプが点灯中の位置をバスが走っていることを示しています。
 矢印という方向を示す記号であることは良いのですが、矢印そのもののランプ点灯では、「走行中バスの現在位置」という意図が若干伝わりにくいような気がしています。矢印は現在位置という意味より、矢印の矢の先を示してしまい、目的地というか将来位置を暗示してしまう性格を持っているのではないでしょうか。

 バスを待っている人の視点で考えると、「バスを図案化したアイコン」の方が直感的かと思います。人により意見が分かれるところかも知れません。今後ユーザ調査やテスティングも広く導入されることを望みます。

2009年12月 4日

動く歩道の進行方向の表示がない → ×

動く歩道の進行方向の表示がない → ×

 新千歳空港からJRの駅に向かう地下通路に、動く歩道があります。
どこにでもあるごく普通の「動く歩道」なので、ハードウエアとしては問題ないのですが、前進、後退の2本が接近していて平行しており、どちらが前に進むのかわかりにくいのです。
 立ち止まって見ればわかることは分かりますが、急いでいるときなど、咄嗟のときに前進と逆の方向に乗ってしまうと危険です。転倒してしまう恐れもあります。
 改良案を考えてみましょう。2本の間を空けるという考え方もあると思いますが、このままでも進行方向の矢印をはっきりと視認性良く描き、黄色のライン位置あたりに埋め込むだけでもかなり改善されるのではないでしょうか?

2009年11月10日

間違いやすい缶コーヒーのパッケージデザイン → ×

間違いやすい缶コーヒーのパッケージデザイン → ×

 ひねって開けるタイプのボトル缶の缶コーヒーが増えています。このillyもそのひとつ。アルミニウムの地肌を活かしたデザインは美しいので見た目には良いのですが、エスプレッソとラテを間違えやすいのがちょっと残念です。

 よくよく見るとエスプレッソは濃い茶色、ラテはミルクをイメージした白を基調にデザインされているのですが、アルミニウムの面積も大きいしシルバーの印象が強いので、自動販売機でぱっと見た時の違いが区別しにくいですね。
 味はかなり異なるので、同じブランドイメージは保持した上で、パッケージは思い切って変えた方が良いと思われます。

2009年10月29日

混雑箇所という表現 → ×

混雑箇所という表現 → ×

 都営地下鉄大江戸線の六本木駅(E23)ホームの床に大きくペイントされている注意書きです。
 これでも伝えたいことは最低限理解できるのですが、混雑「箇所」はこの場合適切とは言えないでしょう。「箇所」では駅のホームのピンポイントのスポットである「箇所」に焦点があたってしまっていて違和感を覚えます。
 そもそも改札口から近いホームの一部の場所に乗客がかたまってしまうのが良くないので、それを避けること促すメッセージとして下記のようなものはいかがでしょう。

<代案>
・ここは混雑します
・(混雑うんぬんを書かないで)ホーム中ほどまでお進みください

2009年10月15日

選択肢が多すぎるのは → ×

選択肢が多すぎるのは → ×

選択肢が多すぎるのは → ×

 スーパーマーケットのセルフレジを初めて体験しました。セルフレジがあることによって長い行列に加わるイライラから解放されることは素晴らしいのですが、画面のユーザーインターフェースやガイダンスに気になる点がありました。

 様々な購入パターンに対応するためなのでしょうが、結果として選択肢が細かいため枝分かれが多く、複雑に見えてしまいます。突き詰めて考えれば本質的に分岐が必要なのは、金額に連動するレジ袋(有料)の要不要ぐらいかと思いますが、このセルフレジシステムの画面にはやたらに細かい枝分かれがあります。見たところスキップする手段が無いので、利用者はその都度ボタンを押さなければなりません。
 もう少し簡素化して、画面の流れを短いステップに収める工夫が必要だと感じました。

2009年9月30日

女性専用車両を実施しております → ×

 朝の通勤時に次のような車内アナウンスを聞くことがありました。「女性専用車両を実施しております。」いくつかの鉄道会社で「女性専用車両」という迷惑行為防止や痴漢防止などを目的にした、女性および高齢者や障害を持った方や子供だけが乗車できる専用車両を通勤ラッシュ時に用意するしくみが導入されています。賛否両論あるようですが、ここではこの制度の是非は議論の対象とはしません。

 車内で聞いた「女性専用車両を実施しております。」というアナウンスは、かなり違和感を覚えました。制度や仕組み(コト)を実施するのではなく、車両(モノ)を実施するという表現を使ったからだと思います。代案としては、「最後尾(先頭)の車両は女性専用車両です。主旨をご理解いただきご協力願います。」などが適当でしょうか。

 耳で聞く言葉は、黙読する言葉と比較して身体が反応するだけに敏感になるのかも知れません。内容やシチュエーションにもよりますが広告文やいわゆるキャッチコピーも黙読では気にならないのに、音読すると何かしら妙な気分になったりするものもあると思います。

2009年9月 9日

外苑東通り方面ではわかりにくい。 → ×

外苑東通り方面ではわかりにくい。 → ×

 地下鉄千代田線を利用して乃木坂駅で下車して、東京ミッドタウンに向かいました。六本木駅では出口の案内に「東京ミッドタウン」の表示がふんだんにありますが、乃木坂駅では、あるにはあるのですが扱いが小さく、シール対応のようで後から取って付けた様子です。
 乃木坂駅から東京ミッドタウンへ歩く方は多いはずです。逆の青山墓地方面に出てしまったら引き返すのが大変なので、駅名や町名に六本木がない乃木坂駅にこそ大きくわかりやすい案内表示を望みます。

2009年9月 3日

SOSの説明プレートの位置 → ×

SOSの説明プレートの位置 → ×

 先週GOOD DESIGN EXPO2009見学のため、ゆりかもめを利用して東京ビッグサイトに行きました。ゆりかもめの車内、乗降ドア付近に緊急停止ボタンが置かれているのですが、それを案内している「SOS」のプレートの位置がどうしても気になってしまいました。
 緊急停止ボタンは、写真の上部やや右の位置にありますので、できる限りそのボタン自体の近くに配置すべきだと思います。
 この例では、「SOS」のプレートの右下で、比較的近い位置に緊急停止ではないボタンが複数並んでいるので、本当のSOSの際、緊急停止ボタンのつもりで、違うボタンを押してしまう恐れがあります。
 また、後付けで追加するために、物理的に取り付けられるスペースの問題が生じます。想定される要素パーツは設計時に考慮され、デザインされるのが筋だと考えます。

2009年8月23日

会員番号の登録ができませんでした → ×

会員番号の登録ができませんでした → ×

 ポイント制という仕組みが、様々な生活の場面で見られるようになってきましたので、それに伴って、航空会社のマイレージサービスも利用者が拡大しているものと思われます。マイレージサービスご利用の方も数多いのではないでしょうか。

 今回は、すでにマイレージ登録済みの航空券を、空港にあるマイレージ登録端末に挿入した際に画面に表示されたエラーメッセージです。この画面メッセージを見て何か違和感をお感じになりませんか。

 現象(事実)としては会員番号の登録ができなかったのではなく、該当会員番号のマイレージの登録ができなかったのです。メッセージは『すでにこの航空券のマイレージは登録済みです。新たにマイレージの追加は行われませんでした。』もしくは、『すでにこの航空券のマイレージは登録済みです。』だけで事足りると思います。

 もし他のエラーケースとメッセージを共用しているのなら、典型的なケースごとに分けて考えるべきでしょう。そもそもこの場合は、利用者の視点ではエラーとは考えないので、特に違和感が大きくなる気がします。


■関連情報: マイレージサービス
→Wikipedia(ja)のWebサイトへリンク

2009年7月31日

ご利用ください → ×

ご利用ください → ×

 朝の通勤ラッシュの時間帯に一方向だけに歩行者の通行が集中するため、逆方向に歩く人の通路を確保することを目的として、写真のような看板が設置されていました。
 初めて見る者にとっては、文言に違和感を感じます。
 利用という言葉は使いやすいので、良く考えずに「利用」してしまいますが、別の意味を想像してしまいます。歩くスペースを限定するのであれば、下記のような代案はいかがでしょうか。

<代案>
勝どき駅方面への通行の方は
歩道のえんじ色部分を歩いて下さい。

2009年7月23日

「調整中」では使えないことがはっきりしない → ×

調整中では現在使えないことがはっきりしない → ×

 SuicaやKitacaなどのICカードで料金を支払うことができるコインロッカーが増えてきました。写真のコインロッカーもその一つです。このコインロッカーを見かけた際、機器調整中とのことで、硬貨では使えましたが、Kitacaは使えませんでした。

 「ただいま調整中です。」というメッセージは事実の一部を表しているのですが、利用者にわかりにくい用語のひとつです。「調整中だから現在・・・である。」ということまで表現して、やっと利用者の欲しい情報が得られます。

 以前も飲料の自動販売機をテーマにしたときに類似の話題を書いたことがありましたが、「調整中」は作り手側が使いやすいマジックワードです。ついつい「調整中」を使ってしまいますが、利用者視点にたてば、「ただいまKitacaは使えません。現金でご利用ください。」のほうが望ましいのは明らかです。

2009年7月10日

松定食の説明はわかりにくい → ×

松定食の説明はわかりにくい → ×

 店員が注文を取る代わりに客にメニューから注文の品を選ばせ、その選択内容記入済みの紙を厨房へ渡す注文の仕組みの定食屋さんに時々遭遇します。この仕組み自体は好みが分かれますが、安価な食堂では合理的なやりかただと思います。

 今日はその仕組みではなく、メニューの説明記載(文章表現)についての話題です。竹定食650円は「い」のカテゴリ(メインディッシュ)から一品、「ろ」から一品、「は」から一品選択の合計3品と誤解の余地はほとんどありません。
 ところが松定食750円は、「い・ろ・は」の中から料理一品づつと、「ろ・は」のどちらから一品とあります。こちらが少々分かりづらい。松定食は合計4品であることがメニュー詳細を読んで個別の積み上げ計算をしないと判らず、ぱっと見て理解しにくいのが問題だと思います。

<改善案>
松定食: 750円(税込み)
合計4品をお選びいただけます。
『い』(メインディッシュ)から一品、『ろ・は』(小鉢)から三品を選んで赤鉛筆で「レ」マークを付けてください。

2009年7月 9日

SALDIではバーゲンセールであることが伝わりにくい → ×

SALDIではバーゲンセールであることが伝わりにくい → ×

 街では夏のセールが始まっています。不況のためセール開始時期を早めるケースが目立つと聞きますが、お店によってはかなり混雑し、盛り上がっているようですね。
 セール中の某ショップ店内ディスプレイを見て気づいたことがありました。SALDI(イタリア語でバーゲンセールの意味)と表記したテープのアレンジによるウインドウディスプレイですが、バーゲンセールであることが直感的にわかりにくいのです。

 ターゲット層の何割かはSALDIの意味を理解していると思います。ただ消費志向の高いごく一般的な日本人女性をターゲットにしているのなら、SALDIは訴えたい層に響かないでしょう。イタリアンブランドを扱っているので、SALEと英語で大書きするのがためらわれる気持ちはわかりますが、バーゲンをしている段階ですでに、気取ったイメージ戦略から現実感溢れる世界に戻されてしまっています。
 このため、たとえ無粋でもショッピングモールの中で共通に使っている英語の"SALE"と"40%OFF"のシールのほうが、はるかに脊髄反射的に効くと思われます。

 バーゲンセールのSALEはもはや外来語としての英語ではないのです。SALE=安売りと日本語として一瞬のうちに脳内で処理されないと、店頭での購買行動に直結しないのではないかと想像します。
 安直かもしれませんが、SALDIを使わない購買に直接効く店内ディスプレイを試したほうが売上は伸びると思います。

2009年6月16日

歩行者支援信号というネーミング → ×

歩行者支援信号というネーミング → ×

 「歩行者支援信号」とは具体的にはどんな信号なのでしょうか。「歩車分離式信号」の別名か何かだと誤解していたのですが、いろいろと調べてようやく「歩行者支援信号」とは何か、なぜ「支援」と名付けたのかがほぼ判明しました。歩行者支援情報システム(PICS:Pedesutorian Information and Communication System )というシステムを備えた信号の名称であるようです。

 「歩行者支援信号」とは、視覚障害者の方が持つ白杖などに反射シートを巻き付け、信号機柱に取り付けたセンサーが反射シートを自動的に感知することで、スピーカーから歩行者用信号機の状態を音声で聞くことができる装置とのことでした。
 つまり、この信号機に反応する白杖を持った人が近づくと「信号は赤です。」などと音声で教えてくれる機能を持った信号なのです。

 この名称「歩行者支援信号」のネーミングは、表示を見た人が内容を直感的に想像できないので名前として良くありません。機能を具体的にイメージできるキーワードとして「音声」を含めるべきではないでしょうか。
 練れてはいませんが、内容に沿った名称の代案を示しておきます。

<代案>
・音声支援信号
・自動感知による音声案内付き信号

2009年6月10日

あまりにも当たり前のことを羅列している警告 → ×

あまりにも当たり前のことを羅列している警告 → ×

 これは何の使い方注意書きに添えられている警告文でしょうか?
 公共施設のお手洗いに設置されている小さな子供を座らせるための椅子についての警告でした。この警告に従ってさえいれば、子供の転落の危険もなく安心という訳です。

 警告表示が存在することで、悪影響を及ぼすことはありません。では何が×(バツ)なのでしょうか。
 警告している内容はもっともですが、ここまでくると逆に「電子レンジに猫を入れてチンしてはいけません。」のレベルに近いと言えましょう。目を離さないというのは、小さな子供を持つ保護者としてあまりに当然の作法です。そんなものを絵まで入れてわかりやすく書くより、この椅子のガイダンスとして具体的に伝えるべき重要なメッセージは他にあると思います。

 ×(バツ)の理由はほとんど読まれないメッセージのために割かれている労力、コスト、スペースの無駄使いです。この種の警告は不要とは言いませんので、必要悪としてそれなりの小さなスペースに書くだけで十分だと考えます。

2009年4月10日

表のレイアウトが中身にフィットしていない → ×

表のレイアウトが中身にフィットしていない → ×

 公共機関へ提出する書面についての考察です。大きな問題点が2点あります。
 まず8桁程度の数字を入れることがあらかじめ想定される表の列の横幅が極端に狭いのです。これでは3桁ぐらいしか入らないように感じてしまいます。記入用紙の体裁は、美観はさておきどんな要素や数値が入るのかを、読み手が労せずして直感的わかるように示す必要があります。

 もう1点は、注の説明文が注として意味を成さないほどわかりにくい点です。この種の問題は神代の昔からいろんな方のご指摘があるので、敢えてこのブログで取り上げることはないのかも知れませんが、あまりに不明瞭だったので蛇足として取りあげました。
 典型的には形容詞がどの言葉に対してかかっているのかわからない文章が誤解を招き、結局問い合わせなど新しいコストを生んでしまいます。このケースを避けるだけでもかなり改善されるのではないでしょうか。

2009年3月21日

ミシン目の位置がわかりにくい → ×

ミシン目の位置がわかりにくい

 個人情報が印字されている郵便物などで、個人情報を第三者の目に晒さないために、個人情報印字部分を袋とじにして内側に収納し、切り取り線のミシン目が入った書類をよく見かけます。
 ミシン目があることによって開封が容易になるのは良いことですが、せっかくのミシン目の位置がわかりづらく、ミシン目が入っていることそのものがわかりにくい場合があります。

 物理的にはミシン目だけがあればカットするのに役立ちます。しかし心理的にはミシン目だけより、多少の位置ずれがあったとしても、点線も引いてあるほうが、感覚的に切り取り線だと納得ができるので望ましいのではないでしょうか。

2009年3月12日

文字表記と音声ガイダンスの不一致 → ×

文字表記と音声ガイダンスの不一致

 バスターミナルでの光景です。歩行者がターミナルの外に出るには、バスレーンを横切らないとなりません。歩行者信号が赤になると遮断機が下りてきます。
 この際に「ゲートバーが下がります。ご注意ください。」という自動音声ガイダンスがスピーカーから流れました。しかし、写真の通り目の前の注意書きには「遮断機」と書かれています。

 まず目で見る用語と耳で聞く用語を統一すべきです。また、業界用語では「ゲートバー」が正しいのかも知れませんが、平成21年の現在でも一般には「遮断機」と呼ぶほうが理解されやすいと考えます。
 利用者としてこのバスレーンを横断するのは、通勤通学にバスを使う一般の会社員、学生さんたちが大半であり、ゲートバーが何であるか知っていて当然の機械メーカーの社員あるいはその取引先の人ではありません。現実の利用者に理解しやすい言葉遣いを心がけるべきでしょう。

(この提言は不変ではありません。ETCの普及や機械式コインパーキングがもっと増えて、ゲートバーが人口に膾炙する状態になれば、話は異なります。)

2009年3月10日

エレベータの停止階「止まりません」 → ×

エレベータの停止階「止まりません」

 何らかのやむを得ない事情があるのでしょうが、さすがにこれはダメでしょう。ボタンの数が10個以上あるのに、押してその階に止まれるボタンの数はわずかに2個です。4/5以上が機能しない、利用者から見たら壊れているのと同様の状態なのです。
 よく見ると以前には止まらない階のボタンをすべてプラスチックボードで覆っており、見ることも押すこともできない状態にしていた形跡が見受けられます。機能していないものは、存在しないのが理想ですが、コストがかかるなら覆い隠すほうがはるかに望ましいと考えます。

2009年2月26日

通帳繰越というボタン名称 → ×

通帳繰越というボタン名称

 銀行で気づいたことです。通帳の記入ページが一杯になったので新しい通帳を発行したいと窓口で告げたのですが、「通帳記入の機械ですぐ発行できますよ。」との返答でした。

 手順は丁寧に教えていただいたので、迷うことはありませんでしたが、通常は利用者がひとりで操作するので、それを前提にすると若干気になるところがありました。

 通帳記入専用機は単純なつくりの機械でタッチパネルを備えていて、ATM同様指でGUIのボタンを押すことで操作を進めていくものです。タッチパネル画面には「通帳記入」と「通帳繰越」という2つのメニューしかありません。

 「通帳繰越」という言葉は銀行内部では了解されている用語だと思われますが、一般には少々馴染みが薄いように感じます。新しい白紙の通帳が発行されるということが「通帳繰越」という素っ気ないメニュー名のボタンからは感じ取れませんでした。
 例えば下記代案のボタン名称はいかがでしょうか。新しい通帳が出てくるという点を強調した名称案です。

<代案>
 通帳繰越 → 新しい通帳を発行(通帳繰越)

2009年2月24日

遅延証明書の発行に時間が掛かりすぎる → ×

 雪の降る地域では冬のバスは渋滞に巻き込まれやすいので、遅れることが日常茶飯事です。
 悪天候などの理由で運行が遅れた場合に、「遅延証明書」というバスや列車が遅れたことを示す書類を出してもらうことがあります。遅刻の際に自己都合の遅刻扱いにならないために、学校や勤務先に提出します。

 今回指摘したい問題点は、たくさんの乗客が遅延証明書を要求するために、運転手さんがこの遅延証明書に日付や時間を記入するのにかなりの時間がかかってしまうことです。特にまだ途中の停留所で遅延証明発行が多発すると、終点まで乗る人はさらに遅れてしまいイライラがつのります。
 
 運転手さんも職務に忠実で白紙のまま遅延証明書を渡すわけにはいかないのでしょうが、程度問題です。遅延証明の発行に10分近くかかってしまうのは、本末転倒だと感じました。
 利用者は早く目的地に着きたいのが最優先なのですから。


■関連情報: 遅延証明書
→Wikipedia(ja)のWebサイトへリンク

2009年2月17日

エスカレータの注意書きの位置 → ×

エスカレータの注意書き

 グラフィックは良いので×(バツ)は酷かなと思いましたが、利用者の視点としては、貼り付けられている場所が少々問題です。
 禁止事項と注意事項を色で区別して表示していることは悪くないのです。問題はそもそもエスカレータに乗る際に目に入る情報として、注意/禁止の数と各々の文字量が多すぎて、これではとても読めません。
 真面目に注意書きを読もうと思ったら、屈み込まないと無理なので、かえって危険です。
 設置したエスカレータのどこかに注意書きを表示しなければならない義務があるのなら、乗り口付近の床近く以外の場所が適しているのではないでしょうか。注意書きを読めるのはエスカレータに乗った後ですが、そのほうがはるかに安全です。

2009年2月 2日

自販機の表示「準備中」 → ×

自販機の表示「準備中」

 寒い冬道を長時間歩くと、暖かい飲み物が欲しくなりますね。缶入り飲料の自動販売機でホット/コールドの切り替えができるのはハイテク国家日本ならではだと思います。

 さて、今回の話題は、自販機に「準備中」という表示ランプがついていたことです。これは、「暖かい飲み物がまだ十分暖まっておらず、ぬるいのでもう少し待て」という意味だと想像しました。
 冷たい飲料の場合には一度もこの表示を見たことがなかったので、加温中の場合にのみ「準備中」と表示されるのではないでしょうか。そうであるなら、「準備中」ではなく「暖めています」か「加温中」のほうがより利用者に近い表現となるでしょう。

2009年1月22日

滑り止めの砂についての説明 → ×

滑り止めの砂についての説明(札幌市内)

 ここ札幌のように気温が低く雪の降る地域では、道路がツルツルに凍結するため、路面に転倒防止用の砂をまくことがあります。
 交差点などにこの転倒防止を目的とした滑り止めの砂が袋やペットボトルなどに詰められて箱に入っています。写真はその砂の入った箱に書かれた説明書きです。

 「ご自由にお使いください。」はその通りなのですが、「ツルツル路面にまいて下さい。」と具体的な動作を示すほうが良いと思います。地元に住む人なら知っていることでも、説明には記載すべきでしょう。そもそも説明文やガイダンスは知らない人にとって必要なものですから。

2009年1月16日

貫通路の上には立ち止まらないで下さい → ×

貫通路の上には立ち止まらないで下さい(列車内注意書き)

 出張中に移動時の列車の中で注意を促す表記を見かけました。貫通路とは複数の列車車両を連結している際に、車両と車両をつなぐ蛇腹で囲まれた通路を指すようですが、あまり馴染みがありません。
 この注意書きを読んでもらいたい子供たちにとっては、「貫通路」という用語はなかなか伝わりにくいと感じます。

■関連情報: 貫通扉
→Wikipedia(ja)のWebサイトへリンク

2009年1月 8日

ユーザー登録画面の言葉遣い → ×

ユーザー登録画面の言葉遣い

 Webでの情報提供サービスにおいて、会員制でユーザー登録をしないと閲覧できないところがあります。そのこと自体はビジネスモデルとして理解できますし、むしろ当然のことですが、ユーザー登録の仕組みの使い勝手や言葉遣いがわかりにくいものが多数あります。

 今回は、言葉遣いの問題です。「必要ないサービスにチェックせよ」とあるにも関わらず、対応する対象サービス欄が「○○を受け取らない」という否定まで含んだ表記になっているので、わかりにくいのです。真面目にこの文言を受け取ると「受け取らない」ことが「必要ない」つまり、肯定の「受け取る」ことになってしまいます。

 さらに不満をもう一つ加えるなら、下段では「必要なサービスにチェックせよ」となっているため、ますます私のような凡人は混乱します。


<提案>
・意図が正しく伝わるか、本番リリース前にユーザビリティテストをすべき。
(わずかの時間で問題点がチェックできる。)

・一連の質問項目の中では、否定文と肯定文をまぜないでどちらかに統一する。
(肯定文が望ましい。)

2008年12月30日

梱包の端から開封してください。 → ×

通信販売の段ボール梱包への注意書き

 書籍などの通信販売で業界トップのWebサイトを利用し購入すると、写真のような段ボールによる梱包で、商品が送られてきます。
 「梱包の端から開封してください。」という注意書きは、悪影響を及ぼすとまでは言えませんが、図解して大きく書くほどの意味合いはないと思います。

 段ボール梱包の端ではなく真ん中を破ると、中身の商品である書籍も破いてしまう恐れがあるので、「端から開封せよ」ということだと想像します。
 ただこの内容であればほぼ常識の範疇なので、「猫を電子レンジに入れないでください。」の類の言い訳の文言に見えてしまい、効果のある実用のメッセージとは言えないのではないでしょうか。

<代案>
・注意書きをすべてやめる。
・イラストだけにして、気の利いたデザインに変更する。
(エクスキューズではなく、受け取って楽しい気分になるぐらい積極的に梱包を活用する。)

2008年12月19日

銀行の順番待ちカード発行機のボタン → ×

銀行の順番待ちカード発行機 銀行の順番待ちカード

 最近は銀行以外でも見かけますが、窓口順番待ちのためのカード発行機に関するユーザーインターフェースの話題です。

 今回私はこの機械を前にして、順番待ち番号札を受け取るために最初に何をすればよいかわかりませんでした。赤のボタンに対応し、「お取り扱い業務」として4つの業務が上から並んでいます。そして黄色のボタンには1つの業務が対応しています。

 よく見ると以前は現在の赤のボタンにかかわる業務には4種類あり、それぞれの業務(横1行)に1つ独立したボタンが割り当てられていたようで、ボタンを撤去したと思われる痕跡がありました。
 そこまで見てわかったことは、過去には業務ごとに順番待ちカードが別々の番号で発行されて、それぞれ業務専用の窓口に誘導されていたと思われます。

 しかし現在は業務専用窓口をやめており、どの窓口でもお客様を受け付けているようなので、かつては機能していた窓口別の順番待ちのためのカード発行機の仕様とデザインが、現実に合っていないといえます。
 ひとまずお金のかからない改善案を示してみました。いかがでしょうか。

 <改善案>
・お取り扱い業務を4行に分けず、1つのブロックに囲んで赤ボタンに対応づける。
・2種類しか業務区分がないのであれば、思い切って区別をやめて「押す」1つだけにし、窓口の人間が「ご新規・ご相談の方」を振り分ける。(押すものが一つであれば比較的迷わない)
・「証紙の販売はしておりません」など、順番待ちカード発行に直接関係のないことはここに表示しない。

2008年12月10日

名刺入れ(バインダータイプ)の開閉 → ×

名刺入れ(バインダータイプ)閉まった状態 名刺入れ(バインダータイプ)開いた状態

 お会いして名刺交換をする方の数も増えてきて、名刺ホルダーがいっぱいになってしまったので新規に購入しました。A4サイズルーズリーフ風の透明ポケット付き台紙に名刺を入れて、その台紙をバインダーに綴じていくタイプのものです。

 台紙をバインダーから取り外すために開けようとして、最初のきっかけがつかめず苦労しました。この種のユーザーインターフェースには、いくつかパターンがあるので、とりあえず試していけばどこかで解決します。できればレバーやボタンを「押す」とか「引く」など文字でちょっとしたガイダンスがあれば望ましいと思います。ただしコストとの兼ね合いなので、何が何でも表記しなければならないレベルではありません。

 強いて言えば、無理矢理開けようとする操作で、壊れてしまうことがないようにだけ注意が必要だと思います。利用者はまず自分の先入観で操作を試みてしまいます。
 その操作が製品を壊すような致命的なことに至らぬよう配慮が必要でしょう。

2008年12月 9日

キップ券売機でKitaca(キタカ)のチャージに迷う → ×

kitaca(キタカ)

 私の場合、毎日JRを利用している訳ではないので、ICカードのKitacaには数百円しか残っていない状態が多く、改札を出る際に、「ピンポン!」と止められ、気恥ずかしい思いをたびたびしていました。
 そこで昨日は改札で止められてからあわてて精算機で入金しなくて済むように、先にチャージ(入金)をしておくことにしました。

 ところがチャージ(入金)に慣れていないせいか、券売機を前にして最初に何をすればよいのか迷ってしまいました。しばし立ち止まってパネルを見回し「Kitaca」と書かれている小さなボタンを押して、Kitacaカードを挿入し、お金を入れることで、なんとかチャージ(入金)ができました。

 精算だけの専用機だと、カード挿入口と入金用にお金を入れる口だけしかなく、迷う要素が少ないのですが、キップ券売機との複合機だと、様々なボタンがずらりと並んでおり、圧倒される気持ちになります。
 最初にどうすれば良いかのきっかけを、さりげなく気づかせる方法が求められるのではないでしょうか。


<案>
「Kitaca」のボタン(行為の対象:モノ)を目立たせる。
「Kitacaに入金する」などの機能名(行為の内容:動詞)を表示する。
「キップを買う/Kitacaに入金する/Kitacaを買う」などの分類を最上位のメニューとして表示する。


※本案はシステムの制限事項やコストなど現実の具体面を考慮しておりません。ひとつの側面からの思いつきであることをご容赦願います。

2008年12月 2日

重々しい百貨店のドア → ×

重々しい百貨店のドア

 店構えの演出や建物の顔として、メインエントランスの重厚さや高級感を表現するために、『重い』ドアにすることは企業サイドの考えとして非常によく理解できます。ところがあまりにドアが物理的に重いと、利用者であるお客様が辛い思いをしてしまいます。

 とくに百貨店という場所は買い物をするために訪れる場所で、お買い物をした人は必ず購入した商品を持ち歩くことになります。手荷物を持っていても簡単に開けられる程度にはすべきだと思います。またバリアフリー、アクセシビリティといった観点からも、あまりに重いドアは本末転倒と言えるでしょう。

2008年11月25日

練れていないWebアンケートの設問 → ×

Webアンケート設問

 Webサイトでのアンケートに回答していて気になることがありました。
 自分自身の家族について「既婚/未婚、子供の有無」を問い合わせているのですが、選択肢に『無回答』があります。
 回答している人自身が『無回答』を選択するとは、それによってどんなメッセージを伝えているのでしょうか?おそらく『回答したくない』だと想像しますが、設問の真意はよくわかりません。

 他にもいろいろと気になる点が目に付いたのですが、設問の文章の意図がきちんと回答者に伝わること、複数の意味に解釈されてしまわないことは原則だと思います。
 また、あまりにも長いアンケートは確実に回答しようとする気持ちを失います。途中で回答をあきらめてブラウザを閉じてしまうか、何も読まず最初の選択肢にチェックを付け続けるかのいずれかの運命ですね。

 自戒を込めて、設問は慎重に練る必要があります。回答データを数多く集めたとしても、精度が低く結果を分析できないのであればまったく意味がありません。

2008年11月21日

電子体温計の電源スイッチ → ×

家庭用電子体温計

 体温計が壊れてしまったので安価なものを購入しました。ケースが付いていたので、以前使っていたものと同様にケースから抜けば電源が入るものと思い、脇にはさんでみたところ、何分たってもまったく反応がありません。
 液晶表示部分を見ても何も変わらないので、さては電池が入っていないのかと疑い、しぶしぶ取扱説明書をみてみました。

 なんと電源スイッチが底面にあることが判りました。アイコンや文字表示がまったくないので判りづらいのですが、底面の楕円の部分がトグルスイッチになっていて押すと電源が入ります。一度学習すればわかりますが、最低限そこが電源スイッチであることの情報提供が必要だと感じます。これでは電源スイッチの存在すら理解できません。
 コストとの兼ね合いはあるでしょうが、安価な手段でもある程度の情報伝達方法はあると思われます。

2008年11月15日

レシートを白線に合わせてください → ×

お釣りを受け取る際の精算機のガイダンスメッセージ

 はじめて訪れるセルフ式のガソリンスタンドで、現金払いの給油をしました。セルフ給油のスタンドは利用していますが、カードでの支払いがほとんどで現金払いの経験がなかったので、恥ずかしながらかなり戸惑いました。

 後から調べてみるとデファクトになっているのでご承知でしょうが、戸惑ったのは、ATM風の機械に現金(お札)の投入口はありますが、お釣りが出てくる口がなく、少し離れたところにある精算機で、給油後に出てくるバーコードが印字されたレシートを読ませなければお釣りを受け取ることができない点です。
 さらに、お釣りを受け取る際の精算機のガイダンスメッセージがあまりよくありません。下記代案のほうが冗長ですがまだマシだと思います。

<メッセージ代案>
・レシートの印字面を下にして白線部分に乗せてください。
・レシートの文字の書いてある方を白線内にタッチしてください。
・レシートのバーコード部分を下にして光っているところにかざしてください。

2008年11月 5日

ポストモダンなハンドドライヤーの説明 → ×

ポストモダンなハンドドライヤーの説明

 オフィスやショッピングビルのお手洗いなどにある風でぬれた手を乾かす機械「ハンドドライヤー」の温風吹き出し口に表示されているさりげないビジュアルです。
 わからないではないのですが、これだけだと風ではなく、「水の流れ」を想像してしまう誤解があるかもしれません。
 ただし、この風の流れをモチーフにしたビジュアル単独では操作ガイダンスとは呼べないので×と断定してしまうには微妙です。シンプルで余計な装飾がないこと自体は良いのですが。。。

2008年11月 1日

kitaca(キタカ)の使い勝手 → ×

kitaca(キタカ)

 2008/10/25よりJR北海道の札幌近郊の55駅でも非接触型ICカードの利用がスタートしています。
 改札機での操作系ユーザビリティについては、suicaなどで十分検証されているので、まったく問題はありません。しかしながらここでの×は、利用範囲がJRに限られていることです。

 諸事情はあると思いますが、利用範囲にある程度の広がりがあるからこそ、ICカードを持つ利便性が高くなるのです。せめて地下鉄でも同じkitacaを利用できるようにしてもらいたいものです。

バスでもsuicaが使える → ○

2008年10月 7日

高層階用と低階層用エレベータの停止階表示 → ×

エレベータの停止階表示(低層階) エレベータの停止階表示(高層階)

 完成後まだ1年ぐらいしかたっていないピカピカのオフィスビルのエレベータホールの停止階表示がわかりにくいです。「高層階用」と「低層階用」に分かれているだけですが、それが一見してすぐわかるように表現されていません。
 低階層用には1・2・3・4-13 という停止する階の数字だけが並んでいます。高層階用には、1・2・3・13-22というこれまた停止する階の数字だけが並んでいます。

 しばし悩んだ末ようやく数字はエレベータ停止階で「・」はおよびの意味で、「-」はマイナスではなく「・・・から・・・まで」の意味であることが理解できましたが、高層階用の「13」は一瞬頭の中で「1」と「3」に分解されてしまい3階の次がまた1階?、また3階?と混乱してしまいました。
 この数字以外に2つのエレベータホールの見かけ上の違いがまったくないことも迷う原因のひとつです。

2008年9月12日

自動販売機のおつり返却口付近のシール → ×

近接になってしまった悪い例

 自販機でジュースを購入して、おつりの返却口より小銭を取ろうとした時のこと、すぐ上に貼り付けられていたシールに目が釘付けになってしまいました。
 シールの内容は自販機が倒れないようにするための注意事項で、伝えたいメッセージは確かに重要です。

 ただ貼り付けられたシールの位置が良くありません。おつりの返却口にあまりにも近すぎて、強い関連性を感じてしまい、おつりについての注意書きかと勘違いしてしまう恐れが強いからです。
 シールとおつり返却口が近接の関係にならぬよう、ある程度離れた位置に貼り付けた方が良いと考えます。

2008年9月 8日

フル充電が終わってもチャージランプが消えない → ×

 髭剃り(電動シェーバー)が壊れてしまったので、廉価品を購入しました。充電式なのですが、ACケーブルを接続して12時間以上経過しても、充電中を示すチャージランプが消えません。おかしいなと思いながらしぶしぶ取り扱い説明書をみたところ、フル充電後も消えないとの記述がありました。

 百歩譲ってコストダウンのためかも知れませんが、充電中か否かがわからないのであればチャージランプの意味がほとんどありません。利用者は通電していることしかわかりません。
 それならランプ自体をなくしたほうが良かったのではないでしょうか。


<Alan Cooper(アラン・クーパー)氏による格言>
   優れていることがはっきりしている代案がなければ標準に従え。
   『About Face 3 インタラクションデザインの極意』より

2008年8月27日

リクエストを確認する → ×

リクエストを確認するというボタン名称

 某SNSサイトのプロフィール変更画面の直後に表示される、ダメ押し確認とも言えるダイアログでの表記です。
 よろしいですかという問いに対する反応なら「はい」「いいえ」が順当でしょう。そもそも「リクエストを確認する」というのが意味不明です。

 リクエストとは誰へのリクエストなのでしょうか?何のためにそのリクエストとやらを確認する必要があるのでしょうか?例示のダイアログ画面は訳あって一部ですが、ダイアログ全部の説明文が含まれていても開発者寄りの類推をしないとすぐに意味がわかりません。
 また本件は英語から日本語への翻訳の問題でもありますが、もっとスマートにできる方法はすでにあるはずです。

 <ボタン名称の代案>・・・『はい』 『確認』 『了解』 

2008年8月21日

清掃中表示板を置く位置 → ×

清掃中表示板の設置場所

 トイレの清掃中の時間帯に、人が中に入ってこないようにするための「清掃中」を表す表示板です。道路工事中に扱いや色使いなどのイメージは似ています。
 今回の×は表示板のテキスト文言やレイアウトを問題視している訳ではありません。通路上に置かれる位置が良くないと感じました。

 本来、目的は立ち入り禁止なので、通路の真ん中に堂々と設置すべきです。ただし場所が場所だけに、入ってくる方はいるので通路の端になってしまったのでしょう。
 マニュアルはあるのかも知れませんが、現場の清掃員の方には人が入ってくるのを拒むことがおそらく困難なので、横をすり抜けられるような遠慮がちな位置になっているようにも思います。

2008年8月20日

出口をOUTと表記 → ×

オートキャンプ場の看板

 オートキャンプ場を利用しました。施設は快適でしたが、コテージやテントスペースへの出入り口の案内看板が若干気になりましたので、ご紹介します。

 このキャンプ場は、主要道路以外のテントスペースなどの細い道路は、すべて一方通行になっています。主要道路に出るためには「OUT」の矢印方向へ進む必要があります。
 私もそうでしたが無駄に一方通行路を一週回ってしまってから、「OUT」が出口だと学習して気づきます。

 せっかく案内看板を設置するならここは「OUT」ではなく「出口」とすべきだと感じました。ターゲットユーザーは、この施設を初めて利用する家族連れの日本人だと予想されるからです。

2008年8月15日

自転車駐輪場の看板 → ×

自転車駐輪場の看板

 全体としては×ですが正確に言えば、右側の看板のグラフィックデザイン単独では、問題なく○だと感じています。ここは何の駐車場かはっきり区別ができ、明快なサインになっているからです。

 惜しまれるのは、この駐輪場が有料であることを明示する手段をサイン計画に持っていなかったことです。このために後から「有料」をことさら強調する添え物の看板を手作りしなければならなかったものと推測します。
 部分としては素晴らしいものであっても、全体としてみればバランスを欠いており、このようなところにサービスデザイン改善のヒントが隠されているはずです。

2008年8月12日

レジ待ち行列の入口表示プレート → ×

レジ待ち行列の入口表示プレート

 大型書店のレジに並ぶ人のために、行列への入口を示すプレートを見かけました。読みやすい書体で表示そのものは有効ですが、残念なことが一つありました。

 手元付近に設置されているプラスティック製プレートは入口が青、出口が赤とはっきりと区別できるように色分けデザインされているのですが、補足で後から付けられたと思われるラミネート加工のプレートだけが、その色分けのルールに従っていないのです。
 行列を守らない人が多いので後から急いで作ったのでしょうか。付け足しの補足プレートは入口なのに出口と同じ赤い色でした。

 プリンタ出力とラミネート加工程度のコストであれば、これはすぐに直すべきでしょう。見る人の混乱や違和感は一層されすっきりすることは間違いありません。

2008年6月20日

バス座席シートのライト点灯スイッチ → ×

 高速バスを利用したときにバスでは比較的珍しいものを見つけました。旅客機の座席上部によく見かける、手元を照らすライト(読書灯)です。まだ新車独特のにおいが残るピカピカの新車両でしたので、他の装備にもいろいろと気合いが入っています。

 ライトの向きや光の量も十分明るく申し分はありません。ただ残念なことに、点灯スイッチが旅客機の座席シートのように手元になく、天井付近にあるライトの横に設置されていました。
 これでは点灯/消灯のために立ち上がらないといけないので、使われない恐れが高いと言えます。せっかく装備するならユーザーの利用シーンを考慮した設計が必要だと感じました。

2008年6月11日

「延伸します」という車内広告コピー → ×

 出張時に乗り合わせた列車内の車内広告に、こんな表現がありました。
「・・・△△線●●駅まで延伸します。」

 「延伸(えんしん)」は高速道路や鉄道などで現在の供用区間を延ばすことを指す言葉ですが、どうしても一般人には耳慣れないので違和感があります。これも業界専門用語に近いのではないでしょうか。
 鉄道の利用者にとっては何とか意味がわかる範囲かもしれませんが、路線図など他の情報が添えてあるからかも知れません。
 ターゲットユーザーである一般の鉄道利用者向けの表現としては、直感的にわかるものが望ましいと思います。

(代替案)
・延長されます。
・運転区間が●●駅まで延びます。
・始発・終着駅は一部列車を除き、●●駅になります。

2008年5月23日

お手洗いのアイコン 直感的に区別できないのは → × 

お手洗いのアイコン(男性用)

 再びお手洗いのアイコンの話題です。某公共ホールで、男女同色でかなり似通ったお手洗いのアイコンを見かけました。アイコンをぱっと見るだけでは男女の区別が付きません。ただよくよく見ればアイコンの輪郭線の形状は異なっています。

 案の定、後付けで「女性用」「男性用」と大きな文字が添えてありました。これではアイコン/サインの目的が達成されておらず、まったくダメです。対象物をシンボライズして絵として表現し、直感的に理解できるようにしたものがアイコンであり、その本来の定義に合致していません。じっくり見なければわからないことが間違っています。
 あわてて駆け込んでびっくりということが繰り返された結果、文字を書いたことが予想されますね。あとから貼り紙があるところには、ユーザビリティ上の問題点が必ず見つかります。

2008年4月24日

Webサイトでのメールマガジン講読解除の手続き → ×

登録情報変更画面の一部

 オンラインショッピングを中心とした総合サイトから講読していたメールマガジンの講読を止めようとして、かなり苦労をしてしまいました。

 このサイトでは、「購入履歴」や「商品代金から割引として使えるポイントの確認」、「支払い方法の変更」などを一括して管理しています。
 ラジオボタンで変更したい対象に分岐するのですが、「メールマガジンの変更」という独立した表題が見あたらず、『登録情報の変更』という表題の下にメールマガジンの変更と、クレジットカード情報の変更手続きが並列に並んでいます。
 まとめれば確かに登録情報ですが、ここに含まれていることに気付きにくいという点で、大いに改善の余地があると思います。

<問題点>
・グルーピングが直感的でない。
・メールマガジンあるいはメルマガという一般的な用語を使っていない。
・メールマガジンの変更手続きが『登録情報の変更』の配下にあることが、説明文や画面デザインでうまく表現されていない。

2008年3月19日

添付ファイル はい → ×

某メールソフトのU/I 添付ファイル はい

 受信したメールの中からファイルが添付されているものを検索したいシーンがありました。添付ファイルとくれば「はい/いいえ」ではなく、「あり/なし」が利用者にとって一般的ではないでしょうか。用語の問題はつくづく重要だと感じます。
 機能の修正は必要ないのです。ラベル(表題)の用語や表現、選択肢をターゲットユーザーにとってわかりやすくすることだけで、世の中のソフトウエアはもっと使いやすくなることは間違いないと思います。

2008年3月12日

労働力統計調査のための調査票 → ×

労働力調査協力への礼状

 先日拙宅が労働力調査の対象世帯に選ばれたとのことで、調査員の方が自宅を訪問され、労働力調査票の記入提出を行いました。

 調査票はマークシートによる選択式と自由記入欄の併用で、記入要領を見ればなんとかわかるのですが、ひとつ欠点がありました。一つの設問の回答結果により、次にどれを回答するかというナビゲーションがわかりにくいことです。これは矢印などで図示する、番号などではっきりと明示するなどの方法をとらないと、有効な回答データを得られない恐れがあると感じました。

 利用者の立場を想像するだけではなく、実際に調査票に回答するという利用者の立場そのものになるという経験は役に立ちました。その差は想像するより大きいです。

2008年2月20日

健康診断の問診票で注意事項をいかに伝えるか → ×

問診票の注意事項

 会社で集団受診する健康診断を受けました。その際、自分の現在の健康状態を記入するための問診票があり、配布された紙を事前に記入して受診当日に持参します。そこに書かれている注意事項がわかりにくいものでした。

 問診票の設問や記載自体は特に問題はありませんでした。わかりにくかったのは、受診日当日の注意事項です。
 例えば胃のバリウム検査のために、受診当日の午前中の食事は抜くようにとか、いろいろな注意事項が表形式で書かれています。問題は、受診する人の時間(午前か午後か)と検査内容の組み合わせの表形式で注意事項が記載されているので、該当検査を受けるかどうかも含めて自分自身がそのマトリックスのどこに該当するかをきちんと把握しておかなければならないことです。
 注意事項の表には○×だけでなく△まであるので、△はどういう意味か備考を熟読しなければならず、さらに理解度を下げています。

 受診時間があらかじめ決められているのであれば、選択肢の組み合わせから選ばせるのではなく、「あなたの注意事項は、・・・です。」と一意にするのが最も受診する人にとって誤解がないはずです。
 受診者ごとに氏名はプリントされているので、やる気と相応のシステムがあれば可能だと思います。受診する本人に注意深さを委ねない方法を考えるべきではないでしょうか。

2008年2月19日

もえるゴミはこちら → ×

もえるゴミ

 よく利用するショッピングセンターに最近設置されたゴミ箱のデザインがどうしても気になりましたのでご紹介します。
 もえるゴミです。萌えではありません。まさに燃えるグラフィックでそのままズバリですね。
 余り想像したくないことですが、このグラフィックを見て、火の付いたタバコを投げ入れる輩がいないかと少し心配です。「燃える」ことを意識させる表現としては面白く、クリエイティブ表現としては興味深いかもしれませんが、サインとしては少々疑問を感じます。

 コンビニなどでよく見かける「燃える」ゴミ用ゴミ箱は、「紙くず」の紙をシンボライズして燃えるゴミの代表としているのが一般的です。ヒネリはありませんが余計な心配をする必要もありません。誰でもすんなりと理解できます。

 ゴミを分類するとどんなカテゴリができるのか、そのカテゴリを代表するのはどんなモノか、それを絵で表現するとどうなるか、この3つについて利用者の既成概念がよりどころになります。皆さんはこのもえるゴミのデザインをどうお感じになりますか?

2007年11月19日

ドア開閉部のユーザーインターフェース → ×

ドア「ヒンジ(蝶番)」部分に貼られた注意シール

通勤に利用しているJR駅直結の駅ビル通路の出口にドアがあり、『注意!』シールがたくさん貼られています。
ドアを開閉するために押したり引いたりする「取っ手」部分と、「ヒンジ(蝶番)」部分の両方に似たような『注意!』のシールがありました。注意を促すことには異論はありませんが、注意シールの乱発はオオカミ少年と同じで、注意する意思を削いでしまいます。

いくつかの問題が含まれていますが、本質的には、どこを押してドアを開けるかわかりにくいために、注意箇所が増えてしまうということでしょう。
シールの表す注意事項を細かく考えると、「取っ手」部分の注意は、「そこを押すか引くかして開閉するドアの稼働部分なのでぶつからないよう動きに注意してください。」を表しており、「ヒンジ」部分の注意は、「隙間に指を挟んでけがをする危険性がありますので注意してください。」であろうと思います。
前者は縦方向の「取っ手」にすることができれば、そこを持って開け閉めすることが明確に伝わります。

ドアの利用者は、どちらが稼働部分かわからないので、危険なヒンジ部分を押したり引いたりしてしまうことがあり、そのために『注意!』シールをいたるところに貼らなければならない羽目になっているのではと感じます。
シールを貼るなら、押す、引く双方向の開閉ドアであっても「押す」と記載すればよいのです。常識ある人ならそこが開閉部だとわかり、押してダメなら引いてみるからです。

2007年11月 5日

お手洗いのアイコン 統一されていないのは → ×

お手洗いのアイコン(現地)

快適なお手洗いは集客に欠かせないものの一つですね。最近の新築のオフィスビルや商業施設では、素晴らしくきれいでお手洗いのハードウエアはほぼ完璧に整っています。
今回はお手洗いそのものではなく、お手洗いの場所を示しあなたをそこへ導く案内図中のアイコンについての話題です。

お手洗いのアイコン(案内図)

お手洗い(トイレ)のアイコンは、肩幅が広く黒色の「男性用」と、なで肩で赤色の「女性用」という組み合わせが一般的でした。おそらく皆さんの頭に浮かんだお手洗いのアイコンのビジュアルは、黒色で円+底辺が上の二等辺三角形、赤色で円+二等辺三角形かなと思われます。
しかし最近はこの伝統的でないアイコンを見かけることが多々あります。今回もそのケースですが、全体マップや案内図でのお手洗いアイコンと、お手洗いの場所そのものにあるアイコンが異なるのは、ユーザビリティとしては統一感がとれておらず、良くないと考えます。

アイコンを使うなら、その建物の中では少なくとも同一のアイコンで全体を統一すべきだと思います。特にお手洗いのような実用に供するものは、アイコンのデザインが造形的に美しかったりエスプリがあるより、ステレオタイプがむしろ良いのでしょう。

我慢している身には、頭で理解するより前にその存在をはっきりと確実に認知しなければならないのですから。。。

2007年10月23日

Enterキーを押す前に検索が始まってしまう → ×

差出人の入力フィールドにtazukeと入力して検索しようとしたが、文字列入力途中で検索がスタートしてしまう

代表的なメールクライアントソフトのひとつであるOutlook2007における「クイック検索」のユーザーインターフェースをご存じでしょうか。
デフォルト(初期設定)に問題があると思います。

検索処理をスタートさせるトリガーとなる「検索」ボタンがなく、検索文字列を入力後、Enterキーで検索が始まる仕様とヘルプにはありますが、どうも文字列の入力中にすでに検索がスタートしているようです。
検索オプションを調べてみますと、文字列入力中に検索がスタートしてしまうのがデフォルト(初期設定)のようです。
(このオプション内の説明文も実にわかりにくいのです!)

何らかの合理的な理由があるのを承知の上ですが、文字列入力フィールドと「検索」ボタンを持つという検索のユーザーインターフェースに馴染んできた者にとっては、なんともしっくりこない動きです。
百歩譲って検索ボタンがないのはともかく、検索対象を考えながらゆっくりと文字列をタイプしているときなどに、勝手に『検索中...』と表示されてしまうと、たとえその動きを頭でわかっていても「あっ」と叫んでしまいストレスを感じます。
検索のトリガーは利用者に委ねられている必要があります。


(必要な視点)
・人口に膾炙している作法を変えるには、よほどのユーザーメリットが必要
・デフォルト(初期設定)が違うと全く印象が異なる
・デフォルト(初期設定)を変えようと努力する人は少数派

2007年8月21日

「抑止中」という駅構内アナウンス → ×

本日朝の出勤時、「○○駅構内にて人身事故が発生しました。このため△△駅方面へ向かう列車は抑止中です。」というアナウンスがありました。

抑止は「抑えとどめること」という意味で、特に鉄道関係では事故や災害の後などの点検その他で列車の運行を見合わせる際に、よく用いられている表現のようです。
ただ、これも業界専門用語に近い気がします。
駅のホームに来た人は、最初に受け取る情報として、駅構内アナウンスを聞くことになります。
野外の雑音の中で予備知識のない状態では、「ヨクシ…はぁ?」という感じでこのアナウンスを聞いても理解できない人もいるだろうと感じました。
例えば、下記のような表現であれば誤解や聞き逃しは避けられる可能性が高いと思います。

(代替案)
△△駅方面へ向かう列車は運転を見合わせています。
△△駅方面への列車はまだ動いていません。
下り(上り)の列車に乗っても△△駅には行けません。

落ち着いた状態でなら理解できる聡明な人でも、ざわついた朝の出勤時にはパッと瞬間的に頭に入ってくる表現でなければ何を言っているのかとっさに理解できないことがあると思います。
つい習慣的に専門用語を使ってしまうことはどこの業界にもありますが、場面に応じて利用者にわかる用語・表現を用いるかどうかは非常に大切です。

2007年8月17日

押しボタン式歩行者信号の注意書き → ×

押しボタン式歩行者信号の注意書き→×

よく利用する駅付近の横断歩道に、歩行者信号についての注意書きがあります。
この注意書きには以下のように書かれています。

『午前6時から午前0時以外はボタンにふれてください。』

横断歩道を渡ろうとしているとき、これをパッと読んで「いま押す必要があるのかないのか」瞬間的にわかる人がどれぐらいいるのでしょうか。
マジメな人が注意書きの内容を理解するために、考えているとその間に3回ぐらい信号が変わってしまうでしょう。

状況観察の結果、要するに夜中(深夜0時~早朝6時)はボタンを押さないと歩行者信号が青に変わらないのです。
それだけが言いたいことのはずなんですが、なぜかこのように書いてしまったんですね。
厳密で正確な表現は、利用者を惑わせてしまいます。直感的に誰でもわかる表現に改める必要があると感じます。
また、ここまでくると正確な表現かどうかも怪しいと思います。

改善方法としては、

(1)『夜間はボタンを押してください。』
(2)『深夜(0時~早朝6時)はボタンを押さないと渡れません。』
(3)『深夜はボタンを押さないと歩行者信号が青に変わりません。』

などでしょうが、そのためにさらに税金を投入されるのはいかがなものかと思ってしまいます。

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