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ユーザー中心設計(UCD) 一覧

2010年02月28日

IA2010キックオフセミナーに参加しました。

IA2010キックオフセミナーに参加しました

 2010/02/27(土)小雨の中、日本ウェブ協会の主催で開催されたIA2010キックオフセミナーに参加しました。12:00~17:00という長丁場でしたが、長時間を感じさせない集中できた5時間でした。

 主催側の案内によると、「IA2010フォーラム」では、情報アーキテクチャやユーザーエクスペリエンスデザイン、人間中心設計プロセスなどのサイト最適化に関わる多くの内容を取りあげ、セミナー、ワークショップ、ディスカッションなどの形式で開催とあります。これは私の研究テーマともぴったり合致する領域です。
 今回は情報アーキテクチャを中心にWebサイト最適化に取り組むコミュニケーションのきっかけとなる文字通りのキックオフという位置づけであったように思います。

 講演プログラムの中では特に楽天の清水誠様の講演を興味深く聞くことができました。長いご経験の中から得た様々な調査、分析方法をご自身が実践された結果として惜しげもなくご紹介されており、説得力が圧倒的に違います。
 またその手法も特別なものではなく、一般に公開されている情報がほとんどで、それを活用して地道に改善を続けていくかどうかという、当たり前のことを淡々とご紹介いただきました。そこが非凡なところと感じ入りました。 

■関連情報:

IA2010フォーラム
http://www.w2c.jp/IA2010/
→日本ウェブ協会のWebサイトへリンク

実践CMS*IA(CMSとIAを活用したWeb最適化の実践メモ)講演スライド
「情報設計の根拠を把握する/アジャイル時代のWeb解析事例」
http://www.cms-ia.info/products/wc2-ia2010/
→清水誠様のサイトへリンク

2010年02月01日

書店内の検索端末からのプリント内容 → ○

書店内の検索端末からのプリント内容 → ○

 大型書店で書籍を探す検索端末を良く見かけるようになりました。検索結果をプリントアウトできるものも多く、かつては酷いユーザインターフェースで貧弱なプリント結果しか得られず、使い物にならないことが多かったのですが、最近はかなり向上していると感じます。

 この例もその一つで、書籍のある棚番号と、その場所を水平レイアウトマップ上に矢印を沿えて示しています。ここまで描いてあると容易に該当場所にたどり着きます。
 過去には「文芸」とか「実用」などといった書籍のコーナーまでしか情報がなかったので、そのエリアが広い場合には、本があったのにもかかわらずその棚にたどり着けずに、あきらめて離脱してしまうことがありました。
 ちょっとした違いですが、ここが最も大きな進歩であり、ここまでやらないと店内マップを示す意味がないとも言えるでしょう。

2010年01月25日

屋外に置かれた飲食店メニューから店の場所がすぐにわからない → ×

屋外に置かれた飲食店メニューから店の場所がすぐにわからない → ×

 レストラン、居酒屋など飲食店のメニューがお店からちょっと離れたところに置いてあるのを見かけることがあります。お腹が空いているときなどに見かけると、パッとメニューが目に飛び込んできて、とても効果的だと感じます。
 今日見かけたメニューはとても美味しそうで、魅力的だったのですがひとつ重要な点で残念なことがありました。店がどこにあるかがその屋外に置かれた看板メニューから、すぐに分からなかったのです。

 よくよく近づいてみれば小さな矢印や地図のようなものが見つかるかも知れません。近づいてゆっくり見るひとは少数でしょう。ぶらぶら歩く人の視線は移ろいやすいものです。お店の位置は、一瞬にしてはっきりと分かるようにしなければなりません。
 お店の方向を示す大きな矢印や飲食店本体の店名ロゴとのカラーリングの一致など、射止めたお客様の視線を、屋外のメニュー看板からお店そのものに近づける工夫が重要だと思います。

2010年01月16日

手作りの貼り紙をしなければならない → ×

手作りの貼り紙をしなければならない → ×

 地下鉄駅プラットフォームでの行き先表示のサインです。目的地の駅に行くのにどちらの方向に進む車両に乗ればよいのかは、路線図を見て確かめるのが一般的です。最近の地下鉄などでは従来に比べて、美的でわかりやすいデザインの路線図になってきており、一目見ればすぐにわかります。

 しかしここでは表示板の下にわざわざ手作りで出力した貼り紙がありました。手作り貼り紙のあるところに問題ありとこの業界では言われています。このような貼り紙があるということは、「間違える人が多い」「路線図だけではわかりにくい」「何か変更点が発生した」などの理由があるからです。
 応急措置としては良いのでしょうが、本来はこのようなものが無くても問題なく利用できるべきなので、できる限り根本の問題を解決することが望まれます。

2010年01月08日

ターゲットユーザーへ配慮する → ○

ターゲットユーザーへ配慮する → ○

 渋谷と表参道の間にある私立大学の正門付近で見かけた案内図です。なぜこんな当たり前の内容をわざわざ掲示するのでしょうか?
 案内図の制作意図はおそらくこんな感じではないかと想像します。この大学に毎日通う学生は、この案内図の対象者ではありません。この案内図を必要としているターゲットユーザーは、数年に一度だけここへ来る学生の父兄や学外の一般の方々であることは間違いありません。
 対象者によって、同一の人工物でも全く無駄になるものと、無くてはならないありがたいものに分かれるのですね。

2010年01月07日

駐車場の存在を知らせるサインの色が不統一 → ×

駐車場の存在を知らせるサインの色が不統一 → ×

 タクシーが空車であることを知らせる『空車』サインの色は日本国内では赤で統一されています。その色が相応しいかどうかはともかく空車のタクシーを捕まえるには赤を追っていれば良いということが共有されています。

 これに対して、街中でみかける「駐車場がここにあります」ということを示すサインや電飾のシンボル『P』の色合いは、ブルーや緑やオレンジが混在していてバラバラです。私自身の経験では、郊外であれば色の違いが気にならないのですが、サインが発光している場合、特に街中の信号機が目に入る交差点などで、複数のバラバラな色の『P』を見ると混乱することがありました。

 駐車場が満車か空きがあるかを示すサインは「満車=赤」「空き=白またはブルー系(緑)」で事実上統一されていますが、駐車場を示す『P』そのものが統一されていないのが実情です。
 すでに良く知られている交通標識の駐車場マークの色合いとデザインを踏襲するのもひとつの案かもしれません。業界での統一デザインガイドラインなどがあれば良いのでしょうが、決定的なものはなかなか見あたりません。詳しい方がいらっしゃいましたら情報いただければ幸いです。

2010年01月01日

建物の出入り口に回転ドアしかない。 → ×

建物の出入り口に回転ドアしかない。 → ×

 都市部の新しいオフィスビルや大型の商業施設の出入り口に、回転ドアが設置されていることがあります。
 空調効果を高めるなどのメリットがあるため、必要以上に回転ドアを悪者扱いすることはないと思いますが、建物の出入り口に回転ドアしかないというのは良くないと考えます。

 コストの問題はあるにせよ、回転ドアが故障して停止してしまった場合に備えて、付近に回転ドア以外のドアを設置すべきです。エスカレータは止まっても階段として使えますが、回転ドアが止まったらその瞬間からあきらかに通行の障害物になってしまいます。

 また、事故防止の観点からセンサーによってドアの回転が減速したり停止する傾向が増えていると思われます。停止や減速は安全のために必要なことですが、これにより建物に入る人が多いときに渋滞が生じます。出入り口渋滞を防ぐためにも、万一の故障時のためにも、回転ドア以外の扉を付近に設置することが妥当と考えますがいかがでしょうか。

2009年12月16日

手触りでシャンプーとリンスを区別できるボトル → ○

手触りでシャンプーとリンスを区別できるボトル → ○

 ユニバーサルデザインの実例の話として定番になってしまったので、このテーマはここでご紹介することもないのですが、実感として日常の暮らしにおいて役に立つので取りあげてみます。
 ボトルの形状は、シャンプー用、リンス用ともに同じ大きさです。一点だけ、シャンプー用にはボトル表面の一部にギザギザが付いていて、目をつぶっていても触ればその区別がわかるようになっています。浴室という場所でシャワーを浴びている状態であれば、よくよく見ないで手に取りますから、視覚に頼らず区別ができることが実用上とっても便利です。

 ただ区別をするというのが究極の目的ではないので、解決策としては他の方法もあり得るでしょう。たとえば「シャンプーとリンスを混ぜて一体化してしまう」ことにより、区別の必要がなくなりますし、ボトルに音声チップを埋め込んで、さわったら音声メッセージで区別をするなどの方法もあり得るかも知れません。(コストや技術、環境問題その他考慮すべき点はありますので、あくまで例です。)
 どこまで検討の幅を広げるかは、仕事ごとに千差万別であろうと思います。できる限りものごとを幅広くとらえて何のために解決策が必要とされているのかを考えることは重要だと考えます。それによって、生まれるアイデアにも差が出てくるように思います。

■関連情報:
「DESIGN IT!:情報のユニバーサルデザイン シャンプーのギザギザをご存知ですか?」
→DESIGN IT! Webサイトへリンク

2009年12月13日

「情報デザイン教育研究会」に参加しました。

 浅野先生のお誘いにより、有志による情報デザインの考え方の自主的な勉強会である「情報デザイン教育研究会」に参加しました。直前にお声掛けをいただいたので、あまり準備もできず以前にプレゼンを行った資料を流用し、コンテンツ制作における利用者視点の取り入れ方について、簡単にご紹介しました。

 今回は十数名の参加者のうち情報デザインにかかわる教員の方が約半数で、あとの半数が企業からでした。バックグラウンドや情報デザインとの関わり方も多種多様で、そこがまた、同一業種での集まりと異なり、とても興味深かったところです。
 日頃お会いできないような環境の方と一堂に会してお話ができる機会はなかなかありませんので、、貴重な体験でした。特に情報デザインの知識やスキルを体系立てることの重要性、後進に伝えていくことについては、皆様のテーマが非常に役に立ったと思います。今後もできるだけ参加していきたいと思いました。

■関連情報:

「第1回情報デザイン教育研究会 開催しました」
→浅野先生のブログへリンク

「情報デザイン教育研究会」
→ウェブDeBLOG 名古屋トライデントコンピュータ専門学校 Webデザイン学科 河口先生のブログへリンク

Twitter「情報デザイン教育研究会」のハッシュタグ
→Twitter「情報デザイン教育研究会」のハッシュタグ#infoeduへリンク

2009年12月12日

Suicaで改札を通るとき「ピッ」という音が小さい → ×

Suicaで改札を通るとき「ピッ」という音が小さい → ×

 駅の改札口での風景を一変させたと言っても良いSuicaなどの非接触型ICカード。携帯電話にもその機能が追加されることによってさらに利便性と利用者が増えて、利用エリアに住む皆さんであればすでにお持ちではないでしょうか。

 このSuica、駅改札口によってはカード読み取り部にSuicaをタッチしたときの、「ピッ」という反応音がほとんど聴き取れないほど小さいことがあります。
 エラーではなく正しく読み取られていて改札を通過できるので、たいしたことがなさそうですが、これは操作に対する「期待された反応」がないと利用者に判断されますので、インタラクションとしてはNGです。

 おそらく9割以上の改札口では、「ピッ」っという反応音が妥当なボリュームできこえるため、当然どこでも音が出ると期待しているところに無音にちかい状態だと、肩すかしをくらったようで、体感的にも心地よくありません。
 読み取り装置の個体差や、改札周りの物理的環境(騒音や天井の高さ、空間の広さ)など、単純に解決できない点も多いと思われますが、できるだけ操作音、反応音についても統一感がとれるよう、インタラクションデザインに注目していただきたいと思います。

2009年12月07日

バス停留所にある走行中バス現在位置表示のサイン → △

バス停留所にある走行中バス現在位置表示のサイン → △

 最近のバス停は、屋根や風よけのフェンスや機能的なベンチ、広告スペースの設置など、空間として洗練されつつあり、かつての鉄製のポールがさびて朽ち果てたようなイメージからほど遠く、こぎれいなデザインになってきたと思います。

 今回のテーマは、新しいバス停に表示されるようになった「現在バスがどこを走行しているか」のサイン表示です。バス待ちの人にとってとても関心が高い重要な情報です。これがあれば渋滞が少々長引いても、なんとかイライラせずに済みますね。写真の例では、矢印(←)を用いてランプが点灯中の位置をバスが走っていることを示しています。
 矢印という方向を示す記号であることは良いのですが、矢印そのもののランプ点灯では、「走行中バスの現在位置」という意図が若干伝わりにくいような気がしています。矢印は現在位置という意味より、矢印の矢の先を示してしまい、目的地というか将来位置を暗示してしまう性格を持っているのではないでしょうか。

 バスを待っている人の視点で考えると、「バスを図案化したアイコン」の方が直感的かと思います。人により意見が分かれるところかも知れません。今後ユーザ調査やテスティングも広く導入されることを望みます。

2009年12月04日

動く歩道の進行方向の表示がない → ×

動く歩道の進行方向の表示がない → ×

 新千歳空港からJRの駅に向かう地下通路に、動く歩道があります。
どこにでもあるごく普通の「動く歩道」なので、ハードウエアとしては問題ないのですが、前進、後退の2本が接近していて平行しており、どちらが前に進むのかわかりにくいのです。
 立ち止まって見ればわかることは分かりますが、急いでいるときなど、咄嗟のときに前進と逆の方向に乗ってしまうと危険です。転倒してしまう恐れもあります。
 改良案を考えてみましょう。2本の間を空けるという考え方もあると思いますが、このままでも進行方向の矢印をはっきりと視認性良く描き、黄色のライン位置あたりに埋め込むだけでもかなり改善されるのではないでしょうか?

2009年11月19日

DESIGN IT! Conference2009に参加しました。

DESIGN IT! Conference2009に参加しました。

 所用のため午後のプログラム途中からとなってしまいましたが、初冬のベルサール汐留で開催されましたDESIGN IT! Conference2009に参加しました。Webサイトの主催者紹介では"クラウドの環境とサービスがもたらす新しいユーザーエクスペリエンス"を主テーマに据えたイベントとあります。

 残念ながら講演を聴くことができたのは、最終のセッション「UIから考える業務システム」のパネルディスカッションでしたが、パネラーからの示唆に富む発言があり有益でした。もうすこしディスカッションや質疑応答の時間があればさらに良かったかも知れません。
 
 キーワードだけが注目されることは珍しくありませんが、実質的な事例や現場の活動が紹介されることは重要だと感じます。
 ユーザインターフェースやシステムを見直すのが本質ではなく、それはむしろ枝葉末節であり、業務プロセス、根本の商品そのものを見直すことから出発するという話は心に響きました。

2009年11月10日

間違いやすい缶コーヒーのパッケージデザイン → ×

間違いやすい缶コーヒーのパッケージデザイン → ×

 ひねって開けるタイプのボトル缶の缶コーヒーが増えています。このillyもそのひとつ。アルミニウムの地肌を活かしたデザインは美しいので見た目には良いのですが、エスプレッソとラテを間違えやすいのがちょっと残念です。

 よくよく見るとエスプレッソは濃い茶色、ラテはミルクをイメージした白を基調にデザインされているのですが、アルミニウムの面積も大きいしシルバーの印象が強いので、自動販売機でぱっと見た時の違いが区別しにくいですね。
 味はかなり異なるので、同じブランドイメージは保持した上で、パッケージは思い切って変えた方が良いと思われます。

2009年10月22日

病院のトイレに必要なものから考える

病院のトイレに必要なものから考える

 病院のトイレには、点滴液の容器を引っかけておくフックが設置されていることが多いようです。また至る所に手すりや非常用呼び出しボタンがあります。
 しゃがんだり立ち上がったりする際に、体に負担がかかるので、気分が悪くなったりめまいがすることが多いと聞きました。
 健康な状態で生活することに慣れてしまっているものにとっては、頭で想像するだけではなかなか気づかないことがあります。病院内を観察することによって、病気や怪我などで一時的にハンデを抱えた方が生活していく上での様々な工夫が施されていることがわかります。

2009年10月15日

選択肢が多すぎるのは → ×

選択肢が多すぎるのは → ×

選択肢が多すぎるのは → ×

 スーパーマーケットのセルフレジを初めて体験しました。セルフレジがあることによって長い行列に加わるイライラから解放されることは素晴らしいのですが、画面のユーザーインターフェースやガイダンスに気になる点がありました。

 様々な購入パターンに対応するためなのでしょうが、結果として選択肢が細かいため枝分かれが多く、複雑に見えてしまいます。突き詰めて考えれば本質的に分岐が必要なのは、金額に連動するレジ袋(有料)の要不要ぐらいかと思いますが、このセルフレジシステムの画面にはやたらに細かい枝分かれがあります。見たところスキップする手段が無いので、利用者はその都度ボタンを押さなければなりません。
 もう少し簡素化して、画面の流れを短いステップに収める工夫が必要だと感じました。

2009年09月30日

女性専用車両を実施しております → ×

 朝の通勤時に次のような車内アナウンスを聞くことがありました。「女性専用車両を実施しております。」いくつかの鉄道会社で「女性専用車両」という迷惑行為防止や痴漢防止などを目的にした、女性および高齢者や障害を持った方や子供だけが乗車できる専用車両を通勤ラッシュ時に用意するしくみが導入されています。賛否両論あるようですが、ここではこの制度の是非は議論の対象とはしません。

 車内で聞いた「女性専用車両を実施しております。」というアナウンスは、かなり違和感を覚えました。制度や仕組み(コト)を実施するのではなく、車両(モノ)を実施するという表現を使ったからだと思います。代案としては、「最後尾(先頭)の車両は女性専用車両です。主旨をご理解いただきご協力願います。」などが適当でしょうか。

 耳で聞く言葉は、黙読する言葉と比較して身体が反応するだけに敏感になるのかも知れません。内容やシチュエーションにもよりますが広告文やいわゆるキャッチコピーも黙読では気にならないのに、音読すると何かしら妙な気分になったりするものもあると思います。

2009年09月24日

SHOW, DON'T TELL.

SHOW, DON'T TELL.

 昨日は市ヶ谷にそびえ立つ法政大学ボアソナード・タワーの最上階で、『スタンフォード大学Dスクール』-イノベーションを生み出すデザイン教育-と題した講演を聴いてきました。講師は米国スタンフォード大学デザイン研究所教授Bernard Roth氏でした。英語も分からないくせに同時通訳のイアホンが嫌いな私としては、しばらくぼんやり聴いておりましたが、耳に残るフレーズがひとつだけありました。
 Design Thinkingのために実践すべきことのひとつで、"SHOW, DON'T TELL."「見せよう!言葉で説明するな。」という「言葉」でした。シンプルでかわいい味のあるイラストを添えての言葉なので納得です。Design Thinkingまで至らなくてもすぐに応用できる場面はありそうですね。

2009年09月12日

CSS Nite LP, Disk 7(LP7:IAスペシャル)に参加しました #cssnitelp7 → ○

CSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」

 今日はベルサール神田で開催されたCSS Nite LP, Disk 7(LP7:IAスペシャル)というセミナーに参加しました。休日にもかかわらずおそらく300名を超える参加者であったと思われます。
 最近注目を浴び始めているとはいえ、IA(情報アーキテクチャ)というテーマで、しかもWeb制作関係者が多くを占めるCSS Niteのイベントで、ここまで多くの人が熱心に講演に耳を傾け、ワークショップの課題に取り組んでいるのは壮観でした。また、講師の方々のIA(情報アーキテクチャ)に関する深い愛情と啓蒙していこうとする真摯な姿勢を感じることができました。

 内容はとてもこのブログにまとめきれるものではないので割愛しますが、日々の仕事にも直結する内容なので、大変興味深くセミナーの6時間が短く感じられました。
 また内容以外のこと様々な点で勉強になりました。イベントの進行や、参加者への気遣いなど、司会者個人の力量もありますが、イベントを取り仕切る司会者のパーソナリティによって、イベント全体の雰囲気や印象の大きな部分が形作られることが良く実感できました。

 twitterでは#cssnitelp7で検索すると、辛口の実況中継とともに多種多様な意見コメントが並んでいて、これもひとつの集合知であり、イベント会場を中心としたその外部にも広がる知恵の集積であると思います。参加された方であればなおさら面白く読めるのではないでしょうか。ぜひご一読をお勧めします。

2009年09月09日

外苑東通り方面ではわかりにくい。 → ×

外苑東通り方面ではわかりにくい。 → ×

 地下鉄千代田線を利用して乃木坂駅で下車して、東京ミッドタウンに向かいました。六本木駅では出口の案内に「東京ミッドタウン」の表示がふんだんにありますが、乃木坂駅では、あるにはあるのですが扱いが小さく、シール対応のようで後から取って付けた様子です。
 乃木坂駅から東京ミッドタウンへ歩く方は多いはずです。逆の青山墓地方面に出てしまったら引き返すのが大変なので、駅名や町名に六本木がない乃木坂駅にこそ大きくわかりやすい案内表示を望みます。

2009年09月08日

ソフトウエアテストシンポジウム2009北海道 JaSST'09 Hokkaido のご案内 一点突破 テスト道 ~守・破・離~

 10月2日(金)に、ソフトウェアテストシンポジウム北海道(JaSST'09 Hokkaido)が開催されます。ユーザデザインラボでは開催初年度から運営スタッフとして関わっており、今年も運営、発表者として参加しておりますので、概要紹介させていただきます。

 ソフトウェアテストシンポジウム(JaSST)とは、情報システムやパッケージソフトウェア、組込みソフトウェアなど高い信頼性を確保するために欠かせない実践的な技術:ソフトウェアテストを対象とし、さまざまな分野で活躍する関係者の研究成果や経験・事例発表、議論、情報交換・共有等を通じて日本のソフトウェアテスト技術の向上に貢献することを目的として2003年より開催して参りました。当初は東京のみでしたが今では全国6地域で開催され、札幌では 2006年より開催しております。

 今年のJaSST'09 Hokkaidoでは、基調講演は国内外においてレビュー分野他でご活躍の日本アイ・ビー・エムの細川宣啓氏をお迎えします。また、明日から使えるノウハウを持ち帰って頂くためのプログラム、そして地元発信の事例発表、自ら情報発信するプログラムを用意しています。


■JaSSTのウェブサイト(お申し込み先)
http://www.jasst.jp/archives/jasst09s.html

■お問い合わせ先
JaSST'09 Hokkaido 実行委員会事務局
E-mail: hokkaido-query@jasst.jp

2009年09月03日

SOSの説明プレートの位置 → ×

SOSの説明プレートの位置 → ×

 先週GOOD DESIGN EXPO2009見学のため、ゆりかもめを利用して東京ビッグサイトに行きました。ゆりかもめの車内、乗降ドア付近に緊急停止ボタンが置かれているのですが、それを案内している「SOS」のプレートの位置がどうしても気になってしまいました。
 緊急停止ボタンは、写真の上部やや右の位置にありますので、できる限りそのボタン自体の近くに配置すべきだと思います。
 この例では、「SOS」のプレートの右下で、比較的近い位置に緊急停止ではないボタンが複数並んでいるので、本当のSOSの際、緊急停止ボタンのつもりで、違うボタンを押してしまう恐れがあります。
 また、後付けで追加するために、物理的に取り付けられるスペースの問題が生じます。想定される要素パーツは設計時に考慮され、デザインされるのが筋だと考えます。


2009年08月23日

会員番号の登録ができませんでした → ×

会員番号の登録ができませんでした → ×

 ポイント制という仕組みが、様々な生活の場面で見られるようになってきましたので、それに伴って、航空会社のマイレージサービスも利用者が拡大しているものと思われます。マイレージサービスご利用の方も数多いのではないでしょうか。

 今回は、すでにマイレージ登録済みの航空券を、空港にあるマイレージ登録端末に挿入した際に画面に表示されたエラーメッセージです。この画面メッセージを見て何か違和感をお感じになりませんか。

 現象(事実)としては会員番号の登録ができなかったのではなく、該当会員番号のマイレージの登録ができなかったのです。メッセージは『すでにこの航空券のマイレージは登録済みです。新たにマイレージの追加は行われませんでした。』もしくは、『すでにこの航空券のマイレージは登録済みです。』だけで事足りると思います。

 もし他のエラーケースとメッセージを共用しているのなら、典型的なケースごとに分けて考えるべきでしょう。そもそもこの場合は、利用者の視点ではエラーとは考えないので、特に違和感が大きくなる気がします。


■関連情報: マイレージサービス
→Wikipedia(ja)のWebサイトへリンク

2009年08月10日

XB法というアイデア発想法のセミナーに参加しました。

 8月7日(金)に札幌市立大学サテライトにて『実体験に潜む“感動”メカニズムからアイデアを発見する「XB法」とは?』と題して講演+ワークショップセミナーが行われましたので、参加してきました。
 発想法とはすべてそういうものですが、講義で解説を聞いたり書物を読んだりするだけでなく、自分自身で実践してみないと、良さや応用範囲、欠点も実感できないということを正に実感しました。

 講師のU'eyes Design(ユーアイズ・デザイン)の三澤さんによれば、人が日常で"感動"する際のメカニズムを使い、ユーザーに提供する体験(サービス)を創造する手法ということです。補足でおっしゃっていた通り、ひとつのアイデアが発散していくことをアシストしていく仕組みが、この手法には「より具体的に言い換える」というやりかたとして組み込まれていて、とても興味深く感じました。


■関連情報:
札幌メディア・アート・フォーラム(SMF)研究会2009 vol.1 告知
~スタイリングの時代から行為のデザインの時代へ~
実体験に潜む“感動”メカニズムからアイデアを発見する「XB法」とは?
http://www.icc-jp.com/ja/2009/07/000444.php

■関連情報: コトデザイン(三澤さんのブログ)
http://do-gugan.com/~misawa/archives/2009/07/xb.html

2009年08月03日

ポップなカート型の乗用芝刈り機 → ○

ポップなカート型の乗用芝刈り機 → ○

 広大な大学の校庭の片隅に、レーシングカートのような乗用型の芝刈り機を見つけました。私はゴルフをしないので不明なのですが、ゴルフ場などでもこのタイプの乗用型芝刈り機が使われているのでしょうか。
 エンジンはkawasakiでした。芝生の緑にオレンジがとても鮮やかです。性能や狭義のユーザビリティはともかく、こんな楽しいデザインの芝刈り機に乗ることができたら、辛い芝刈りの仕事も楽しくなるでしょうね。でも小売価格を見るとかなりびっくりです。

■関連情報:
ハスクバーナ乗用芝刈機
→販売店のWebサイトへ

2009年08月02日

DESIGN IT! Forum 2009 開催のお知らせ

DESIGN IT! Forum 2009 logo

 コンテンツマネジメントをテーマにしたイベント『DESIGN IT! Forum 2009』が8月末に開催されます。
 以下主催者からのリリースをご紹介させていただきます。

この度、"コンテンツマネジメント"を主テーマに据えたイベント、『DESIGN IT! Forum 2009  - 企業情報の構造改革:DITA-XML-CMSによるコンテンツマネジメント戦略 -』を、8月27日(木)、28日(金)に開催することとなりました。
「DESIGN IT! magazine vol.3」の「Eyes」に登場している、コンテンツマネジメントの世界的リーダー、ジョアン・ハッコス(JoAnn Hackos)氏を招聘いたします。

詳細・参加申し込みはこちら
http://www.designit.jp/archives/cat74/

2009年07月31日

ご利用ください → ×

ご利用ください → ×

 朝の通勤ラッシュの時間帯に一方向だけに歩行者の通行が集中するため、逆方向に歩く人の通路を確保することを目的として、写真のような看板が設置されていました。
 初めて見る者にとっては、文言に違和感を感じます。
 利用という言葉は使いやすいので、良く考えずに「利用」してしまいますが、別の意味を想像してしまいます。歩くスペースを限定するのであれば、下記のような代案はいかがでしょうか。

<代案>
勝どき駅方面への通行の方は
歩道のえんじ色部分を歩いて下さい。

2009年07月23日

「調整中」では使えないことがはっきりしない → ×

調整中では現在使えないことがはっきりしない → ×

 SuicaやKitacaなどのICカードで料金を支払うことができるコインロッカーが増えてきました。写真のコインロッカーもその一つです。このコインロッカーを見かけた際、機器調整中とのことで、硬貨では使えましたが、Kitacaは使えませんでした。

 「ただいま調整中です。」というメッセージは事実の一部を表しているのですが、利用者にわかりにくい用語のひとつです。「調整中だから現在・・・である。」ということまで表現して、やっと利用者の欲しい情報が得られます。

 以前も飲料の自動販売機をテーマにしたときに類似の話題を書いたことがありましたが、「調整中」は作り手側が使いやすいマジックワードです。ついつい「調整中」を使ってしまいますが、利用者視点にたてば、「ただいまKitacaは使えません。現金でご利用ください。」のほうが望ましいのは明らかです。

2009年07月12日

Webデザイナー・ヤスヒサのポッドキャストで意見を紹介いただきました

 Webデザインの世界では有名な長谷川恭久さんによるポッドキャスト「感性によるデザイン データによるデザイン」を聞いて、思うところがあり意見をお伝えしましたところ、次回のポッドキャストでその内容を紹介いただきました。
 下記リンクからお聞きください。このポッドキャスト配信のシリーズは、ブログよりさらに長谷川さんの個性がストレートに現れていて、Webデザインに関わる人にはとても楽しめるし役に立つと思います。


Inflame Casting/Webデザイナー・ヤスヒサのポッドキャスト

IC #143 July 12 2009
「ウェブサイトの見た目は同じにしなければならないか?」
http://www.yasuhisa.com/inflame/show.php?s=143
(前回のフィードバックとしてコメントした意見紹介が含まれている放送)

IC #142 June 18 2009
「感性によるデザイン データによるデザイン」
http://www.yasuhisa.com/inflame/show.php?s=142
(私のコメントの対象になった放送)

2009年07月10日

松定食の説明はわかりにくい → ×

松定食の説明はわかりにくい → ×

 店員が注文を取る代わりに客にメニューから注文の品を選ばせ、その選択内容記入済みの紙を厨房へ渡す注文の仕組みの定食屋さんに時々遭遇します。この仕組み自体は好みが分かれますが、安価な食堂では合理的なやりかただと思います。

 今日はその仕組みではなく、メニューの説明記載(文章表現)についての話題です。竹定食650円は「い」のカテゴリ(メインディッシュ)から一品、「ろ」から一品、「は」から一品選択の合計3品と誤解の余地はほとんどありません。
 ところが松定食750円は、「い・ろ・は」の中から料理一品づつと、「ろ・は」のどちらから一品とあります。こちらが少々分かりづらい。松定食は合計4品であることがメニュー詳細を読んで個別の積み上げ計算をしないと判らず、ぱっと見て理解しにくいのが問題だと思います。

<改善案>
松定食: 750円(税込み)
合計4品をお選びいただけます。
『い』(メインディッシュ)から一品、『ろ・は』(小鉢)から三品を選んで赤鉛筆で「レ」マークを付けてください。

2009年06月27日

地図を立体にすることでわかりやすくなる → ○

地図を立体にすることでわかりやすくなる → ○

 「地図を読めない・・・」というタイトルの本がありましたが、平面の地図だと位置関係がつかめないことがあります。こんなときポイントを押さえた立体の地図があると、方向音痴の私としては大変助かります。特に大きな建物の場合、3Dになっていると自分のいる現在地と目標の建物の関係が感覚的によくわかります。
 また、この写真の地図の場合、公園の緑の面が方角を明確にしてくれるので、さらに地図が読みやすくなっています。

 しかし、もしこの地図の範囲全部の建物が立体になっていたらどうでしょう。おそらく平面の地図よりはるかにわかりにくくなると思います。
 目的地として厳選された建物だけを立体として浮かび上がらせているので、人間の頭にすっと入ってくるのですね。

2009年06月24日

巨大な店名表示の謎?

巨大な店名表示の謎

 札幌の都心部から少し離れた地域に、「サッポロファクトリー」という都心型と郊外型の折衷とも呼べるショッピングモールがあります。このショッピングモールの建物のひとつに札幌東急ストアというスーパーがテナントとして入っています。
 写真はこの建物に表示されている東急ストアの店名表示ですが、これでもかという感じで必要以上に大きな店名表示になっています。どうしてこれほど大きくする必要があったのでしょうか?

 あくまで仮説の域を出ませんが、下記のような想定ができます。
 改装リニューアルの時期が最近ということもあり、ショッピングモールとしては今風のおしゃれな外装になっており、それ自体は問題ありません。問題ないどころかスーパー以外のテナントにとっては必須ですらあります。ところが逆に食料品中心のスーパーが入居していることが、しゃれた建物や店構えからイメージしづらいのです。よって仕方なく「ここにスーパーがありますよ」と巨大な店名表示を後から掲示することになったのではないでしょうか。

 これが、ジャスコのショッピングモールであるイオンタウンなら、その郊外型のショッピングモール全体の画一性が、その中に食料品を扱うジャスコが必ずあることを含めて、利用者に認知されているので、巨大看板は必要ありません。「イオン」や「ジャスコ」のロゴももはや不要かも知れません。イオンタウンの外観、外装が典型的な郊外のショッピングセンターを象徴していて、どんなテナントが含まれているかも、おおよそ利用者は自動的に分かってしまうからです。

 直接特定の企業名を出しておりますが、否定も肯定も含め特段の意図はありません。今回のテーマの文脈(違和感と理解のきっかけは何か)をお伝えするには、固有名詞を出さないと困難だと判断したからです。ご了承の程お願いいたします。


■関連情報:
複合商業施設
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ショッピングセンター
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ロードサイド店舗
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2009年06月21日

『DESIGN IT! magazine』vol.3 が発売されます。

『DESIGN IT! magazine』vol.3

 デザインからITを考えるビジネスマガジンというユニークなテーマの雑誌『DESIGN IT! magazine』vol.3が6月30日に発売されます。
 今回のvol.3には書評を書かせていただきました。

 雑誌に限らず紙のメディアは相当厳しいのが現状ですが、制作関係者が思い入れを持って頑張っています。
 ユーザビリティもその一部として扱っていますが、マネジメントや情報アーキテクチャなどもっと大きな範囲を対象にしています。「ストラテジー(S)、デザインマネジメント(DM)、ユーザビリティ(U)、インタラクション(Ix)、情報アーキテクチャ(IA)、コンテンツマネジメント(CM)」の6つのカテゴリがテーマになっていて、IT業界とくにWebに関わる仕事に身を置く者にとっては興味深い内容です。

2009年06月16日

歩行者支援信号というネーミング → ×

歩行者支援信号というネーミング → ×

 「歩行者支援信号」とは具体的にはどんな信号なのでしょうか。「歩車分離式信号」の別名か何かだと誤解していたのですが、いろいろと調べてようやく「歩行者支援信号」とは何か、なぜ「支援」と名付けたのかがほぼ判明しました。歩行者支援情報システム(PICS:Pedesutorian Information and Communication System )というシステムを備えた信号の名称であるようです。

 「歩行者支援信号」とは、視覚障害者の方が持つ白杖などに反射シートを巻き付け、信号機柱に取り付けたセンサーが反射シートを自動的に感知することで、スピーカーから歩行者用信号機の状態を音声で聞くことができる装置とのことでした。
 つまり、この信号機に反応する白杖を持った人が近づくと「信号は赤です。」などと音声で教えてくれる機能を持った信号なのです。

 この名称「歩行者支援信号」のネーミングは、表示を見た人が内容を直感的に想像できないので名前として良くありません。機能を具体的にイメージできるキーワードとして「音声」を含めるべきではないでしょうか。
 練れてはいませんが、内容に沿った名称の代案を示しておきます。

<代案>
・音声支援信号
・自動感知による音声案内付き信号

2009年06月10日

あまりにも当たり前のことを羅列している警告 → ×

あまりにも当たり前のことを羅列している警告 → ×

 これは何の使い方注意書きに添えられている警告文でしょうか?
 公共施設のお手洗いに設置されている小さな子供を座らせるための椅子についての警告でした。この警告に従ってさえいれば、子供の転落の危険もなく安心という訳です。

 警告表示が存在することで、悪影響を及ぼすことはありません。では何が×(バツ)なのでしょうか。
 警告している内容はもっともですが、ここまでくると逆に「電子レンジに猫を入れてチンしてはいけません。」のレベルに近いと言えましょう。目を離さないというのは、小さな子供を持つ保護者としてあまりに当然の作法です。そんなものを絵まで入れてわかりやすく書くより、この椅子のガイダンスとして具体的に伝えるべき重要なメッセージは他にあると思います。

 ×(バツ)の理由はほとんど読まれないメッセージのために割かれている労力、コスト、スペースの無駄使いです。この種の警告は不要とは言いませんので、必要悪としてそれなりの小さなスペースに書くだけで十分だと考えます。

2009年06月09日

デジタルメモ帳「ポメラ」のコンセプト → ○

デジタルメモ帳「ポメラ」のコンセプト → ○

 キーボード入力を備えたデジタルメモ帳「ポメラ」。テキストファイル作成だけの単機能に絞り込んだデジタル文具とでも呼べる機器です。
 ファイルで有名な文具メーカーであるキングジムの製品ということで、ここまで割り切った製品開発ができたのだと思います。単機能にこだわった商品コンセプトは間違いなく○(マル)で◎(ニジュウマル)を進呈しても良いぐらいですね。

 購入前ですが気になったことが2点ありました。分かってしまえば簡単なことですが、店頭でいじくりまわしていた際、2つ折りのキーボードを開くのに苦労してしまいました。キーボードを開くためのトリガーとなるボタンが見つけられなかったのです。あれこれ迷った末に、破壊してはこまるのでシールで図解されていたキーボードの開き方を見て横にあるボタンを押すことを理解しました。コンセプトが良いだけに、この最初のハードルを解決する方法があると良いと思います。
 また、パソコンのようなモジュール商品ではないため、価格がある程度高くなってしまうことは当然ですが、もう少しこなれた価格でないと気軽に買えません。

2009年06月01日

『デザイニング・ウェブナビゲーション ―最適なユーザーエクスペリエンスの設計』

『デザイニング・ウェブナビゲーション ―最適なユーザーエクスペリエンスの設計』

 Webサイトのナビゲーションデザインの理論と実践を、豊富な実例を示して本格的に解説した、Webサイト制作者にとって参考になる書籍です。

 ナビゲーションという概念は、表現から構造まで様々な要素が絡み合っており、単純ではありません。本書を読むとそれが良くわかります。米国の事例が多いですが現存する有名Webサイトの実例がそのまま豊富に掲載されており、丁寧に読み込んで行けば、理論をかみ砕いて自分のものにすることができると思います。

 本書にはコンセントの長谷川さん、メディアプローブの浅野さんが監訳で関わっておられます。
 Webサイト上流設計工程から制作実務にかかわるプロデューサーやディレクター、チーフデザイナーには必読の書となるでしょう。


『デザイニング・ウェブナビゲーション ―最適なユーザーエクスペリエンスの設計』
James Kalbach (著)
長谷川 敦士 (監訳) 浅野 紀予 (監訳)
児島 修 (翻訳)

2009年05月27日

HCD-Net シンポジウム2009 直前情報

HCD-Netシンポジウム2009が開催される札幌エルプラザ

 いよいよ明日5月28日より開催となりました。ユーザビリティに関する国内唯一最大のNPO法人である人間中心設計推進機構(HCD-Net)が2009年度の年次シンポジウムを札幌で開催します。
 シンポジウム開催施設や懇親会会場の外観などについて、参考まで直前情報をお知らせしておきます。公式最新情報については、HCD-NetのWebサイトをご確認ください。

■HCD-Net symposium2009 in sapporo

■懇親会会場 Cafe de Biz cube

■二次会会場(候補)

2009年05月19日

レジの場所がすぐに見つかる → ○

レジの場所がすぐに見つかる → ○

 最近内装リニューアルが行われたスーパーの店内です。リニューアル後に一番目に付いたのはレジのある場所をはっきりと示した天井付近にある「¥マーク」のサインです。
 これまでこのスーパーの店舗は小規模であることが理由で、特殊なレイアウトであったため典型的な場所にレジが配置されていませんでした。このため初めて訪れる人にはレジがどこにあるかわかりにくいという欠点があったのです。
 このサインだけが解答ではありませんが、この問題の改善に、大きな「¥マーク」のサインは十分役立っていると思います。

2009年05月12日

Kitacaで初めて自販機のジュースを買う

Kitacaで初めて自販機のジュースを買う

 体験した人には当たり前ですが、初体験の身には戸惑うことがたくさんあります。これもそのひとつでしょうか。Kitacaで自販機のジュースをはじめて購入しましたが、硬貨での購入時と違って、まず商品(ジュース)を選択するボタンを押してから、Kitacaをタッチするという順番でした。

 いくら引き落とすかを先に指定するというのは、あとから考えればシステムにとって合理的な仕様だと思いますが、一瞬の違和感がどうしてもつきまといます。
 この初体験によって、先に硬貨を投入するという習慣が身体感覚として染みついているのが、よく分かりました。

マインドを持つということ

マインドを持つということ(Francfranc札幌パセオ店)

 「商品ありきではなく、ユーザーマインドからの視点で」 言葉で言うのはとても簡単ですが、これほど実現が難しいことはありません。User Centered Designの標語のような陳腐なフレーズであり新しさもありません。しかし、他社の物まねでなく、ユーザーマインドへの徹底したこだわりが明らかに差別化として表現されている例がありました。
 私の敬愛するブロガーのお一人kojicozy氏がユーザーマインドのなんたるかを味わい深く表現されている素晴らしいエントリをご紹介しましょう。

 本心からコンセプトのマインドを自分のものとして持つこと、コンセプトに共感することなしに、対象を頭だけで理解することはできないと思います。
 天才でも無い限り、徹底的に対象に迫りどっぷりと密着すること、いわばミイラ取りがミイラになってはじめてユーザーマインドの本質が理解できるのです。他者の視点になりきること、それはある意味すでに他者と言い切れないかも知れませんが、そこに到達できるかどうかが、ユーザー理解のポイントではないかと考えます。

2009年05月10日

会議をどのようにデザインするか

 報告会やちょっとした打ち合わせなど会社では様々な会議が毎日開かれます。かなりの業務時間を費やすこの会議。会議を実りあるものにするために、会議の進め方や、心構え、準備、はたまた会議をせずにすませる方法など、書籍やブログでは会議を巡る議論で一杯です。

 すでに事例があるのかも知れませんが、会議の「台本」というものを考えてみました。会議は有限の時間の中で行われるので、タイムラインに沿ったおおよその台本を想定しておくと実用にもなり、面白いと思います。
 タイムラインと発言者を軸に「いつ」「何を」議論するのか、誰が何を話すのかなどを予想してメモしておくと役に立つと思います。

 これは会議の結論を誘導するとかそういうことではなく、予想を元にした仮説検証タイプの実験と自己鍛錬だと考えれば良いと思います。
 予想が当たれば、日頃のあなたの人間観察が鋭いか発言者当人が深く考えていないといったことが見て取れます。また外れれば、それはそれで多様な意見が出て、予定調和ではない活発な議論が行われたということです。予想と実績を比較することにより新たな気づきがさらに得られるものと思います。

 ブレストなど新しいアイデアを得ようとするタイプの会議スタイルでは、予想の台本は全く意味がなく、有益ではないでしょう。
 私見では、予想台本が意味を持つのは、議題がハッキリしていて、結論を得る(少なくとも方向性を出す)会議の場であろうと思います。

2009年05月06日

切り取り用ミシン目があることをわかりやすくする → ○

切り取り用ミシン目があることをわかりやすくする → ○

 通勤にバスを使うことが多く、割引率の良い回数券を買い求めて利用しています。プリペイドカードややsuicaのようなICカードでもなく、磁気ストライプも何もないただ印刷された紙の回数券です。4枚綴りのセットになっており、利用時に1枚づつ切り離して使います。
 最近切り取り線のミシン目の両端に▲(三角)のマークが印字されるようになりました。これは思っていたより使った実感として良い工夫だと思いました。
 これまでは1枚分を切り取る際に、あまり意識せずにエイヤッと切り取ると、ミシン目以外のところで切り離されてしまっていたのが、マーカーとなるしるしがあるだけでかなり改善されます。ほんのちょっとした工夫ですが、これもガイダンスとして目的にかなっていると言えるでしょう。

2009年04月30日

HCD-Net シンポジウム2009 in Sapporo

HCD-Netシンポジウム2009

 ユーザビリティに関する国内唯一最大のNPO法人である人間中心設計推進機構(HCD-Net)が2009年度の年次シンポジウムを開催します。今回は東京を飛び出し初の地方開催です。「地域戦略と人間中心設計」をメインテーマとしたセミナーに加え、有名講師によるチュートリアルやワークショップなど盛りだくさんの内容です。
 行政、地域戦略、人間中心設計、デザイン、ユーザビリティ、感性、Web、電子政府、サービス、組み込み型ソフトウエア、情報アーキテクチャー、情報デザイン、インタフェースデザインなど幅広い話題に迫ります。

テーマ: 地域戦略と人間中心設計の新しい関係
日時: 2009年5月28日(木)12:00~20:00
     2009年5月29日(金)10:00~17:00
会場: 札幌市男女共同参画センター(札幌市北区北8条西3丁目札幌エルプラザ内)
     小樽商科大学札幌サテライト(札幌市中央区北5条西5丁目7番地 sapporo55ビル3F)
主催: 特定非営利法人 人間中心設計推進機構
協賛: ヒューマンインタフェース学会、感性工学会
フォーラム後援: 経済産業省
後援: 小樽商科大学

ここをクリックして「HCD-Net シンポジウム2009 in Sapporo」パンフレットPDFデータを取得可能(766KB)

HCD-Netシンポジウムの詳細と申込はこちら
※会場等一部変更があります。お手数ですが最新情報はリンク先のHCD-Net Webサイトをご確認ください。(メイン会場は札幌エルプラザですが、ワークショップのみ小樽商科大学札幌サテライトで開催)

2009年04月27日

古いタイプのお手洗いのドアロック → ○

古いタイプのお手洗いのドアロック → ○

 最近建設された新しいビルなどの新しいお手洗いでは、ドアロックの金具に文字が書かれていないものが多いように感じます。
 文字の無いドアロックは、造形上のデザインはすっきりしていて見た目には申し分ないのですが、はじめて入る者には開閉の状態がぱっと見てわかりにくいことがあります。
 写真のドアロックはいかにも古めかしいクラシックな感じのするものですが、開閉方向の矢印とOPEN/CLOSEの文字も書かれており、情報量として不足がありません。無骨でしかも冗長かもしれませんが、実用としてはこちらに軍配が上がるのではないでしょうか?

2009年04月22日

HCD-Netシンポジウム2009 が 5月28日(木)~29日(金)札幌で開催されます。

HCD-Netシンポジウム2009が開催される札幌エルプラザ

 HCD-Netシンポジウム2009が「地域戦略と人間中心設計の新しい関係」をテーマに、5月28日(木)~29日(金)の日程で札幌で開催されます。
 初日5月28日(木)14:00~17:00の「感性と人間中心設計」ワークショップには、私もパネラーとして末席に参加することになりました。最新の動向が分かる貴重な機会です。ぜひご参加ください。


テーマ: 地域戦略と人間中心設計の新しい関係
日時: 2009年5月28日(木)12:00~20:00
     2009年5月29日(金)10:00~17:00
会場: 札幌市男女共同参画センター(札幌市北区北8条西3丁目札幌エルプラザ内)
     小樽商科大学札幌サテライト(札幌市中央区北5条西5丁目7番地 sapporo55ビル3F)
主催: 特定非営利法人 人間中心設計推進機構
協賛: ヒューマンインタフェース学会、感性工学会
フォーラム後援: 経済産業省
後援: 小樽商科大学

申し込みは下記人間中心設計推進機構のWebサイトから
http://www.hcdnet.org/event/seminar/hcd-net_2009.php


■プログラム:
第1日 2009年5月28日(木)

12:00~13:00 2009年度総会 (会員のみ)

14:00~17:00 チュートリアル、ワークショップ
 チュートリアル
 1.「シナリオとUI設計」 郷健太郎(山梨大学)、高橋賢一(ソフトディバイス)
 2.「組込みプロセスへのUI設計の統合」尾形慎哉、桶谷利幸、葛西秀昭(小樽商科大学)
 3.「成長するWebサイトリニューアルプロジェクト HCD-Netサイトリニューアルの事例紹介」
    長谷川敦士(コンセント)

 ワークショップ「人間中心設計と感性」
 黒須正明(放送大学)、伊藤潤(HCD-Net 理事)、田附克巳(ユーザデザインラボ)、
 細谷多聞(札幌市立大学)
 ※本ワークショップのみ、小樽商科大学札幌サテライトにて開催します。

18:00~20:00 懇親会

第2日 2009年5月29日(金)

10:00~13:00 セミナー
・「人間中心設計による行政サイトの改善」平沢尚毅氏(小樽商科大)など
・「電子政府ガイドラインの紹介」黒須正明氏(放送大学)など

14:00~17:00 フォーラム
・講演1「感性と人間中心設計」 原田昭氏(札幌市立大学学長)
・講演2「円山動物公園における市民サービスの取り組み」 金澤信治氏(元札幌市円山動物園園長)
・報告「HCD-Net活動報告」鱗原晴彦氏(HCD-Net理事長)


■参加費用:
・2日間通しで参加(懇親会費は含まず):会員5000円、一般:10000円
・個別イベントを選んでの参加
 28日午後のチュートリアル・ワークショップ参加:(会員2000円、一般5000円)
 29日午前のセミナーに参加:(会員2000円、一般5000円)
 28日午後のフォーラムに参加:(会員2000円、一般2000円)
・懇親会費:4000円


■関連情報:
人机交互論(ユーザビリティエンジニア樽本 徹也さんのブログ)
Smile Experience(千葉工業大学 山崎和彦さんのブログ)
浅野先生のブログ【HCD-Net シンポジウム 2009】
浅野先生のブログ【ススキノで会いましょう!】

2009年04月17日

洗面台の蛇口(水栓)を前にして考える

洗面台の蛇口(水栓)を前にして考える

 このブログでもいくつか蛇口(水栓)について類似テーマのエントリを書いていますが、今回はどちらかと言えば×(バツ)の体験をご紹介します。

 写真の水栓はレバーの左右の動きで水からお湯までの温度調節、同じレバーの上下の動きで蛇口の開閉を行うタイプです。私は初回水を出そうとして右側へレバーをまわしましたが、水は出ませんでした。それで適当にレバーを動かしているうちに、上下にも動くことが分かり、学習後はレバーを上に引き上げ水を出すことができました。

 このタイプの水栓は後から長期記憶をたどって考えれば、使ったこともありました。また、水とお湯を示す青と赤の表示も小さく付いています。ただし何も考えない状態でこの水栓の外観だけを見て、思わず左右に動かしていました。
 40歳代という中年男である私の経験上、水栓はひねるものだという概念が形成されていて、そこからの類推アナロジーで左右の動きだろうと分析することができます。
 しかしそこでは、ただ水を出したいだけなので、反射的に行動している訳ですが、私の経験してきた文脈では左右にひねる動きを直感的に選択していたようです。年齢やそれまで暮らしてきた生活様式によって、「左右」「上下」どちらを選ぶのか大変興味があります。

■関連情報: 水栓(見出し語は蛇口)
→Wikipedia(ja)のWebサイトへリンク

2009年04月02日

打ち合わせの頭出しの無駄話は無駄ではない → ○

 仕事でもプライベートでも複数の人間による打ち合わせの本筋である焦点は、後から振り返れば10分もあれば議論検討できているような気がします。本題に入るまでの時間は何に費やされているかといえば、前提となる情報の共有であったり、もっとプリミティブな参加者間の対話を促すウォーミングアップ会話であることが多いと感じます。

 正味1時間の打ち合わせで、50分が頭出しウォーミングアップ、10分が本題検討といったところが現実の数字かも知れません。頭出しの50分は無駄なのかと問われれば効率主義からすれば無駄だと思われがちですが、いきなり議論のトップスピードに乗れる人はほとんどいないでしょう。
 また、いきなり合意に達するような内容なら、他の手段でも最適解が導きだせるので打ち合わせの場はそもそも必要ないのだと思います。

 舌をなめらかに動かせるように準備すること、脳内を活性化して議論が進めやすいようにすることに時間を費やすのは無駄ではなく、むしろ必要なことだと考えます。その比率5:1が良いか4:1ぐらいにまで短縮できるのかは、内容や参加者に依存するでしょう。打ち合わせ参加者は生身の人間であるが故に、若干冗長であることを許しながら、うまく結論を出して行くべきだと思います。

2009年03月28日

「情報デザインフォーラム」第3回に参加しました。

「情報デザインフォーラム」第3回 増井様講演 「情報デザインフォーラム」第3回 ポスター

 千葉工業大学津田沼キャンパスにて開催されました「インタラクションデザインの未来」と称した第3回となる情報デザインフォーラムに参加しました。

 元AppleでiPhoneの日本語変換のユーザインターフェース実装に関わられ、この4月より慶応大学SFCに着任予定の、増井俊之様の講演は圧巻でした。増井様の考える「直感的な操作」の本質や、『ユーザに設計させない』というUCD(ユーザ中心設計)についての考え方は示唆に富み、考えさせられるところが数多くありました。
 とても深い内容をお話されているにも関わらず、勿体ぶらず実例を常に示しながら飄々と説明される姿には、感動すら覚えました。
 広範囲な知識とそれをベースにして、ご自身の手で実際にWebサービスとして構築、公開されてしまうという点にも驚きました。構想力と構築力の双方ともトップクラスの力をお持ちなのが、これでもかという位よくわかりました。

 情報デザインフォーラムの集まりは、特定の企業色や大学色に染まらず、情報デザインを志す様々な分野のメンバーが集まるユニークなゆるいネットワークです。
 学生諸君も積極的な人が集まり、会場では近年にない熱気を感じることができました。また企業人もここでは比較的個人ベースでの参加が多いように感じられます。
 参加する「場」の現場感覚が、脳やいろいろなところを活性化させてくれたようです。情報デザインフォーラムは。日本の情報デザインの発信基地として機能していくのではないかと予感しています。


■関連情報:
「界面潮流」第25回 ユーザは使いよう. WIRED VISION
→増井様のUCDに対する考えが示されているコラムへリンク

2009年03月21日

ミシン目の位置がわかりにくい → ×

ミシン目の位置がわかりにくい

 個人情報が印字されている郵便物などで、個人情報を第三者の目に晒さないために、個人情報印字部分を袋とじにして内側に収納し、切り取り線のミシン目が入った書類をよく見かけます。
 ミシン目があることによって開封が容易になるのは良いことですが、せっかくのミシン目の位置がわかりづらく、ミシン目が入っていることそのものがわかりにくい場合があります。

 物理的にはミシン目だけがあればカットするのに役立ちます。しかし心理的にはミシン目だけより、多少の位置ずれがあったとしても、点線も引いてあるほうが、感覚的に切り取り線だと納得ができるので望ましいのではないでしょうか。

2009年03月17日

このお店でKitaca使えます → ○

このお店でKitaca使えます

 いよいよJR線以外でのKitacaの利用が始まりました。現在のところJR札幌駅付近のコインロッカーやコンビニ、自動販売機で使えるのが初期段階ですが、駅直結のショッピングセンターでの利用なども順次始まります。
 テーマカラーのグリーンを使いロゴが大きく入ったのぼりを上げてKitacaが使えることをアピールするのは、利用可能な店舗であることを訴える本来の目的とともにKitacaの告知そのものにもなっており、両面でとても効果的だと思います。
 カードの利用範囲が広がることが、ユーザーがカードを保持する強い動機付けになるので、今後の利用範囲拡大にさらに期待したいと思います。

2009年03月12日

文字表記と音声ガイダンスの不一致 → ×

文字表記と音声ガイダンスの不一致

 バスターミナルでの光景です。歩行者がターミナルの外に出るには、バスレーンを横切らないとなりません。歩行者信号が赤になると遮断機が下りてきます。
 この際に「ゲートバーが下がります。ご注意ください。」という自動音声ガイダンスがスピーカーから流れました。しかし、写真の通り目の前の注意書きには「遮断機」と書かれています。

 まず目で見る用語と耳で聞く用語を統一すべきです。また、業界用語では「ゲートバー」が正しいのかも知れませんが、平成21年の現在でも一般には「遮断機」と呼ぶほうが理解されやすいと考えます。
 利用者としてこのバスレーンを横断するのは、通勤通学にバスを使う一般の会社員、学生さんたちが大半であり、ゲートバーが何であるか知っていて当然の機械メーカーの社員あるいはその取引先の人ではありません。現実の利用者に理解しやすい言葉遣いを心がけるべきでしょう。

(この提言は不変ではありません。ETCの普及や機械式コインパーキングがもっと増えて、ゲートバーが人口に膾炙する状態になれば、話は異なります。)

2009年03月10日

エレベータの停止階「止まりません」 → ×

エレベータの停止階「止まりません」

 何らかのやむを得ない事情があるのでしょうが、さすがにこれはダメでしょう。ボタンの数が10個以上あるのに、押してその階に止まれるボタンの数はわずかに2個です。4/5以上が機能しない、利用者から見たら壊れているのと同様の状態なのです。
 よく見ると以前には止まらない階のボタンをすべてプラスチックボードで覆っており、見ることも押すこともできない状態にしていた形跡が見受けられます。機能していないものは、存在しないのが理想ですが、コストがかかるなら覆い隠すほうがはるかに望ましいと考えます。

2009年03月08日

納豆のタレ開封部のガイダンス → ○

納豆のタレ開封部のガイダンス

 加工食品の開封部については、企業レベルで様々な研究がなされていて、商品パッケージ等にその成果が反映されている数少ない例かと思います。
 さて、今回の注目は納豆のタレの開封部です。これは最近見た中ではお気に入りのひとつです。ユーザーインターフェースが良いと感じた具体的項目は以下の通りです。

・「ゆっくり」ココを切り取る と「ゆっくり」という形容詞を用いてどんな風に開封するかのイメージを示している。
・矢印で開封方向と位置をはっきりと表示している。
・開封方向にそってミシン目が入っており、指で簡単に切り取り開封ができる。
・開封部を切り取った直後の状態が図解で示されている。

2009年02月22日

人間中心設計から見た地域医療システムの課題

人間中心設計から見た地域医療システムの課題

 小樽商科大学ビジネス創造センター ユーザーエクスペリエンス研究部門による人間中心設計ワークショップシリーズ第4回として、「人間中心設計から見た地域医療システムの課題」という講演会が小樽商科大学 札幌サテライト会場で開催されましたので参加しました。

 近年いろいろと話題になっている地域医療の問題について、人間中心設計の視点から切り込むという意欲的な展開です。講演の内容も具体的な取り組み内容が見られ、大変参考になりました。特にこれまで医療は大半が医師の側から見た視点で語られていましたが、今後は患者と患者をサポートする側が主役になっていくという点に興味を覚えました。

 視点を変えることによって、様々な課題が見えてくることが事例を通して良く理解できました。また、人間中心設計(HCD: Human Centered Design)を語る際には、できるだけ私たちが生活しているリアルな世界に起こっている事例を示して説明するということが必要だと感じました。

2009年02月17日

エスカレータの注意書きの位置 → ×

エスカレータの注意書き

 グラフィックは良いので×(バツ)は酷かなと思いましたが、利用者の視点としては、貼り付けられている場所が少々問題です。
 禁止事項と注意事項を色で区別して表示していることは悪くないのです。問題はそもそもエスカレータに乗る際に目に入る情報として、注意/禁止の数と各々の文字量が多すぎて、これではとても読めません。
 真面目に注意書きを読もうと思ったら、屈み込まないと無理なので、かえって危険です。
 設置したエスカレータのどこかに注意書きを表示しなければならない義務があるのなら、乗り口付近の床近く以外の場所が適しているのではないでしょうか。注意書きを読めるのはエスカレータに乗った後ですが、そのほうがはるかに安全です。

2009年01月26日

具体的なゴミ箱 → ○

具体的なゴミ箱(某コンビニ前)

 再三のゴミ箱登場です。今回はこのゴミ箱に捨てて良いゴミの種類を、具体的に代表例として列挙して描いてしまった例をご紹介します。
 ゴミの分別そのものの議論はさておき、分別という目的に合っています。「燃えるゴミ」などルールを示すのではなく、絵を見て誰でも理解できるという点でとても優れています。

 惜しむべきは、英単語で文字による説明を書いています。リアリズムに徹するなら個人的には最後まで徹底して絵で表現して欲しかったなと思います。お弁当のトレーには箸まで描き込んでいるのですから。

2009年01月22日

滑り止めの砂についての説明 → ×

滑り止めの砂についての説明(札幌市内)

 ここ札幌のように気温が低く雪の降る地域では、道路がツルツルに凍結するため、路面に転倒防止用の砂をまくことがあります。
 交差点などにこの転倒防止を目的とした滑り止めの砂が袋やペットボトルなどに詰められて箱に入っています。写真はその砂の入った箱に書かれた説明書きです。

 「ご自由にお使いください。」はその通りなのですが、「ツルツル路面にまいて下さい。」と具体的な動作を示すほうが良いと思います。地元に住む人なら知っていることでも、説明には記載すべきでしょう。そもそも説明文やガイダンスは知らない人にとって必要なものですから。

2009年01月19日

モヤイ像はこちら30m → ○

モヤイ像はこちら30m(案内掲示)

 渋谷駅にて発見したモヤイ像とハチ公の場所を示す案内表示です。
 私のように田舎から出てくる者にとっては、方向と距離が掲載されているのは大変ありがたいことです。
 実際には、モヤイ像やハチ公前で待ち合わせをすることは少ないと思いますが、現地に不慣れな者にとっては必要なもので、待ち合わせ場所を意味するアイコンも付いていて重宝しました。

2009年01月08日

ユーザー登録画面の言葉遣い → ×

ユーザー登録画面の言葉遣い

 Webでの情報提供サービスにおいて、会員制でユーザー登録をしないと閲覧できないところがあります。そのこと自体はビジネスモデルとして理解できますし、むしろ当然のことですが、ユーザー登録の仕組みの使い勝手や言葉遣いがわかりにくいものが多数あります。

 今回は、言葉遣いの問題です。「必要ないサービスにチェックせよ」とあるにも関わらず、対応する対象サービス欄が「○○を受け取らない」という否定まで含んだ表記になっているので、わかりにくいのです。真面目にこの文言を受け取ると「受け取らない」ことが「必要ない」つまり、肯定の「受け取る」ことになってしまいます。

 さらに不満をもう一つ加えるなら、下段では「必要なサービスにチェックせよ」となっているため、ますます私のような凡人は混乱します。


<提案>
・意図が正しく伝わるか、本番リリース前にユーザビリティテストをすべき。
(わずかの時間で問題点がチェックできる。)

・一連の質問項目の中では、否定文と肯定文をまぜないでどちらかに統一する。
(肯定文が望ましい。)

2009年01月06日

ハンディキャップがある方のための駐車スペース表示(可動式) → ○

ハンディキャップがある方のための駐車スペース表示(可動式)

 オフィス近くにあるホテルの駐車場で見つけました。駐車場においてハンディキャップがある方のための駐車スペースを示す工夫です。これだと地面に直接ペイントしていないので、フレキシブルに動かせるのが便利ですね。
 コストもさほどかからない方法で、後から見れば当たり前のようですが、設計時にはこのような視点が見逃されがちです。

2009年01月05日

『Mental Models - Aligning Design Strategy with Human Behavior』

『Mental Models -  Aligning Design Strategy with Human Behavior』

 新年よりAdaptive Pathの共同創設者の一人でもある Indy Youngの著書『Mental Models - Aligning Design Strategy with Human Behavior』に挑戦しています。

 ユーザーを理解するための手法「メンタルモデル」構築についての具体的方法が書かれています。この書籍はユーザー中心設計(UCD)の上流工程実践のためのツールだと感じました。ユーザーの態度や心理を分析するためのノウハウが惜しげもなく詰め込まれています。

 原書(英語)のためなかなか読み進められないのですが、豊富な例と図版をよりどころにとにかく最後まで読み進めたいと思っています。

『Mental Models - Aligning Design Strategy with Human Behavior』
Indi Young (著)

2008年12月22日

『ブリッジマンの技術』

『ブリッジマンの技術』

 科学技術など一般の人にとって馴染みの薄い専門領域を、一般の人にわかるように、「翻訳」し伝えるアウトリーチの活動を通して、著者は異なる考え方を持つ人々の間のコミュニケーションの難しさとそれを解決する大切さを知ります。
 そしてその啓発活動を通じて、具体的にどうやってその壁を乗り越えられるかについて、考察を深めていきます。
 乱暴にまとめると文系と理系、政治家と官僚、素人と専門家など異なる世界観、理解の仕方、哲学の間を取り持ち、上手に橋渡しをするのがブリッジマンの技術というわけです。

 この考えは、ユーザー中心設計の「ユーザー調査・観察」から人間行動のモデルを導き出す工程に密接に関連すると感じています。利用状況インタビューについても、この考えを応用できます。

 利用者が何気なく行っている動作や作業の表面的現象と、その背景にある真の行動理由を区別して導き出すには、ブリッジマンの技術に相当する翻訳、仲立ちの考え方を深く理解して、これを応用していく必要があると感じました。
 ただこれは言うは易く行うは難しの代表選手であり、地道にかつ本腰を据えて取りかからなければならない壮大なテーマです。


『ブリッジマンの技術』 (講談社現代新書) (新書)
鎌田 浩毅 (著)

2008年12月09日

キップ券売機でKitaca(キタカ)のチャージに迷う → ×

kitaca(キタカ)

 私の場合、毎日JRを利用している訳ではないので、ICカードのKitacaには数百円しか残っていない状態が多く、改札を出る際に、「ピンポン!」と止められ、気恥ずかしい思いをたびたびしていました。
 そこで昨日は改札で止められてからあわてて精算機で入金しなくて済むように、先にチャージ(入金)をしておくことにしました。

 ところがチャージ(入金)に慣れていないせいか、券売機を前にして最初に何をすればよいのか迷ってしまいました。しばし立ち止まってパネルを見回し「Kitaca」と書かれている小さなボタンを押して、Kitacaカードを挿入し、お金を入れることで、なんとかチャージ(入金)ができました。

 精算だけの専用機だと、カード挿入口と入金用にお金を入れる口だけしかなく、迷う要素が少ないのですが、キップ券売機との複合機だと、様々なボタンがずらりと並んでおり、圧倒される気持ちになります。
 最初にどうすれば良いかのきっかけを、さりげなく気づかせる方法が求められるのではないでしょうか。


<案>
「Kitaca」のボタン(行為の対象:モノ)を目立たせる。
「Kitacaに入金する」などの機能名(行為の内容:動詞)を表示する。
「キップを買う/Kitacaに入金する/Kitacaを買う」などの分類を最上位のメニューとして表示する。


※本案はシステムの制限事項やコストなど現実の具体面を考慮しておりません。ひとつの側面からの思いつきであることをご容赦願います。

2008年12月02日

重々しい百貨店のドア → ×

重々しい百貨店のドア

 店構えの演出や建物の顔として、メインエントランスの重厚さや高級感を表現するために、『重い』ドアにすることは企業サイドの考えとして非常によく理解できます。ところがあまりにドアが物理的に重いと、利用者であるお客様が辛い思いをしてしまいます。

 とくに百貨店という場所は買い物をするために訪れる場所で、お買い物をした人は必ず購入した商品を持ち歩くことになります。手荷物を持っていても簡単に開けられる程度にはすべきだと思います。またバリアフリー、アクセシビリティといった観点からも、あまりに重いドアは本末転倒と言えるでしょう。

2008年11月20日

『Subject To Change ~予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る~』

『Subject To Change ~予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る~』

 Peter Merholz(ピーター・マーホールズ)氏ほか4名のAdaptive Path社の主要メンバーによる、創造的な製品・サービス開発のための考え方の指針となる書籍です。敢えてジャンル分けすればデザイン戦略を基本にしたビジネス書といえるのではないでしょうか。

 いわゆるデザイナ向けの本ではありません。しかし広義のデザインについての本質的な議論を端的でわかりやすい文章で示しています。また、ユーザビリティ業界へも批判が書かれています。

 自分自身の乏しい経験の中からでも、広義のデザインが成功していくには一筋縄では進まず、様々な要素を解決していく必要があることを知りました。その中ではビジネスマインドを持ったデザイナ、デザインマインドを持った経営幹部にはそう簡単にお目にかかることはありませんでした。

 本書はそこに焦点が当たっており、専門化し縦割りになってしまった職能別のメンバーの知恵を結集して、真に利用者のためとはどういうことなのかを、共同作業の中から見つけていくことの大切さを強調しています。


『Subject To Change ~予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る~』
Peter Merholz (著)
Brandon Schauer (著)
David Verba (著)
Todd Wilkens (著)
高橋 信夫 (翻訳)

2008年10月22日

ダーティプロトタイプのほうがピンとくるのはなぜ?

 Webページやソフトウエアの概要やその動きを示す資料として、画面遷移図が用いられることが多いと思います。
 しかしきれいに描かれた画面遷移図は、Webサイトやソフトウエア全体の正確な画面の動きを示す資料として確かに必要ですが、利用者の立場でみると、どうもピンとこない点があります。
 画面遷移図では自分自身の興味の対象やよく使う機能だけが気になるので、見たい部分は見えるのですが、それ以外の箇所は目に入っていても見えていないようです。

 これを何とかするために、手書きのペーパープロトタイプをスキャンして、画面遷移に沿って単純につなぎ合わせただけの「ダーティ」なプロトタイプを作成することがあります。
 画面遷移図(全体図)に比較して属性や利用シーンで分解され、直線的な遷移に限定された「ダーティ」プロトタイプは、枝分かれがなく流れが1本になっていること、時間軸に沿った動きが時間とともに体験できるので、画面がいくら汚くても要素がはっきりしていれば、理解しやすいと考えます。
 画面遷移図とダーティプロトタイプのそれぞれの利点を考え、併用していくことが望ましいのではないでしょうか。

2008年10月16日

避難訓練に参加しました。

消火栓設備のマーク

 オフィスの入居しているビルの避難訓練に参加しました。その際、消火栓の設備について説明を受けたのですが、一般的には通常の消火栓を開けて水を出すには、「ホースを持つ人」と「水の出るバルブを開ける人」の二人が必要とのことでした。
 これは誰でも知っている暗黙知ではないので、何らかの形で表記すべきではないでしょうか。
 ちなみに写真の消火栓設備は、一人で扱える特別のタイプなので、そのことを示すマークが付いています。新しく導入される消火栓は写真のタイプになってきているようですね。

 正直なところ、日頃自分の身の回りには火事は起こらないと思っているので、積極的にに避難訓練に参加することはありませんでした。しかし15分で知らなかったことががひとつでもわかると思えば、避難訓練も良い経験だと感じた次第です。

2008年10月06日

歩車分離式信号の時間経過インジケータ表示の提案

歩車分離式信号

 最近交通量の多い市街地に増えてきた「歩車分離式信号」ですが、通常の信号と比較して歩行者の立場でみると、赤である時間が長いのです。運転中でも同様ですが主観的には歩行者としてのほうが赤の時間が長く感じます。

 そのため歩行者信号には時間の経過をランプ表示するインジケータが設けられています。ストップウォッチで測ったわけではないので正確なことは言えませんが、おそらく時間経過のランプは均等な時間で1コマづつ減っていくものと思われます。

 この際、特に最後の1コマが感覚的に非常に長く感じてしまいます。信号機システム上の整合性がとれるなら、最後の一コマの時間を短くしてその時間を他のコマに均等に割り振る案はいかがでしょうか?
 あと一コマになるとそこへ意識が集中してしまい、時間の流れが長く感じてしまうことを回避するアイデアです。

2008年10月02日

ゴムのユーザーの話はどこにでもある(Elastic User)

 ターゲットユーザー像は、客観的に導き出しさらに意識して言語化し徹底して開発メンバー間で共有しなければなりません。
 なぜなら各々勝手な伸び縮み自在なユーザー像を、自らの主観により「オレはワタシはこう思う」と作り上げてしまうからです。この自分に都合よくつくられたユーザー像はいかようにも変形するので「ゴムのユーザー(Elastic User)」と呼ばれているのは有名です。

 アラン・クーパー氏が名付け親のこのゴムのユーザーの話は、ターゲットユーザーについての齟齬だけではなく、あらゆる事柄についても同様に存在するとつくづく思いました。
 締め切りが迫ってくると、当初の各々の主張は見事に変形されてしまいます。ゴムなので非常に簡単です。
 また同じ言葉を使っていても、複数メンバー間でその言葉が示す内容が違うのはまだしも、さらに悪いことに同一人物の言葉でも文脈が違えば違う内容を示すことさえあります。
 言葉の揺らぎは創造に必要なことですが、立場の違う複数のメンバーが意見を収束させ合意を得ることについては、共通言語を見いだすのに本当に苦労します。

2008年09月26日

自動水栓の表面部表示 → ○

自動水栓

 蛇口に手をかざすと、センサーが感知して水が自動的に出てくる自動水栓は最近の洗面所では珍しくありません。
 しかし一目見て使い方がわかるような実用性とともに、気の利いたデザインが両立するものに遭遇しませんでした。
 そんな中オフィス近くの飲食店にある自動水栓がわりに良いことに気づきました。水栓上部に描かれているのは「自動」の文字とともに、水が流れ出すイメージの縦のラインと、手をあわせているアイコングラフィックのみの構成です。シンプルに表現されていて、無駄がなく気持ちの良いものです。
 (写真では肝心なところが写っておらず申し訳ありません。)

2008年09月23日

「ユニヴァーサルデザインフォーラム in 札幌」に参加しました。

ユニヴァーサルデザインフォーラム in 札幌

 国際ユニバーサルデザイン協議会(IAUD)の主催で「北の暮らしとユニヴァーサルデザイン」というテーマにより講演会およびパネルディスカッションが行われましたので、講演会のみ参加しました。

 スウェーデンの著名なプロダクトデザイン企業ERGONOMI DESIGN(エルゴノミデザイン)の日本法人社長であるダーグ・クリングステット氏の講演は、User Centered Design(ユーザー中心設計)の原点ともいえるエンドユーザーへのリサーチを非常に大切にした同社のデザインプロセスを紹介されており、大いに共感しました。
 北欧の位置づけやスウェーデンの歴史についても触れられており、大変勉強になりました。

●ERGONOMI DESIGN社のデザインプロセス概要
予備調査(ユーザースタディ、機能およびビジョン作成、トレンド分析)

デザイン、テーマ

創造的作業(コンセプト開発、ユーザテスト、デザイン提案)

実現化(最終デザイン・・・)

製品

2008年09月17日

ペルソナデザイン手法の講演をしました。

感性技術フォーラムにてペルソナデザイン手法の講演をしました

 感性価値に関するプロジェクト報告や事例発表を行う『感性技術フォーラム』で、ペルソナデザインに関する講演を行なう機会を得ました。

 ペルソナは実在するユーザーへのインタビューをはじめとする調査から構築される、製品・サービスを利用する典型的な仮想の人物像のことです。適切なペルソナを開発に利用することで、利用者に受け入れられる製品・サービスを生み出すことができます。ペルソナの歴史から、構築手順、事例、活用方法などを発表しました。

 来場者の関心事や知識レベル、興味の方向などが絞り込めず、一般論に終わった感があります。今後はペルソナ本来の主旨「ターゲットユーザーへの集中」にウソがないように対象を絞ることに心がけようと思いました。

2008年08月08日

『About Face 3 インタラクションデザインの極意』

『About Face 3 インタラクションデザインの極意』

 ペルソナの理論と手法を最初に導入し世界に広めたVisual Basic の父と呼ばれるAlan Cooper(アラン・クーパー)氏によるAbout Faceの第3版です。
 Cooper氏のコンサルティング会社でのソフトウエアを中心とした製品開発のアプローチが「ゴールダイレクテッドプロセス」という方法論にまとめられています。

 デザインやインタラクションという用語を幅広く柔軟に捉える必要がありますが、新製品を開発する上で、どうやって利用者中心に考えるかという点が「スローガン」ではなく、「具体的手法・ノウハウ」として惜しげもなく記述されています。

 後半の具体的な事例やデザイン原則はもちろん有益ですが、本書の神髄は前半の「ゴールダイレクテッドプロセス」の方法論とその手法解説にあると思います。 Webシステムやソフトウエア製品を開発するマネージャクラスのシステムエンジニアや予算執行の権限を持つビジネスマネージャに一読をお勧めします。
 前半の「PERT I ゴールダイレクテッドデザインを学ぶ」と後書きは必読です。

『About Face 3 インタラクションデザインの極意』
(著者: Alan Cooper, Robert Reimann, David Cronin 訳: 長尾高弘)

2008年08月07日

ユーザビリティエンジニアの樽本様が来社されました。

樽本 徹也 氏

 『ユーザビリティエンジニアリング ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック』の著者であるユーザビリティエンジニアの樽本様に、ユーザデザインラボへ来社いただきました。
 樽本様は日本でまだ「ユーザビリティ」という言葉がまだまだ一般的でなかった本当の黎明期からご研究に携わられ、早期から実務でご活躍されていたこの分野の第一人者です。

 コンサルタントとしてお忙しい中来社いただき、意見交換とともに昨今の業界動向、貴重なお話をお聞かせいただくことができました。

2008年06月27日

自分自身はターゲットユーザーに入らない

 いつも自ら戒めていることですが、開発者として忙しいと、ついターゲットユーザーが自分自身になってしまいます。作り手としての自分の満足する仕様は、はたして実際の利用者がモノやサービスを使うシーンで求められているのでしょうか?
 真の利用者を観察して、まだ顕在化していない要求事項を探り出さなければなりません。
 知らず知らずのうちに自分自身がターゲットユーザーになっていませんか?多くの場合作り手モードのあなたは、ターゲットではありません。

2008年03月08日

本質に迫るにはものすごくエネルギーを消費する

Affinity Diagram

 ここ1週間ほどまったく新しい考え方を目の前にしたときの、人のふるまいを調べて分析する作業をしていました。
 一般的な傾向として見慣れぬものに対しては、否定的な反応が多く見受けられます。
 しかしその反応の仕方には様々な個性と独特の表現があり、そのひとつひとつを十分吟味して考えていくという行為はすごく疲れます。それほど時間が経過していないのにもかかわらず、凄くエネルギーを使った気分になります。
 集中と拡散が同時に必要で、普段使わないような脳の場所を使っているのではないかと思います。 逆に言えば、日常生活で人は相手の発言や反応すべてに注目しておらず、かなり『間引いた』行動が行われているのでしょう。

2008年02月29日

HCD-Netセミナー「ソフトウェア開発と人間中心設計」に参加しました

HCD-Netセミナー「ソフトウェア開発と人間中心設計」

 ソフトウエア技術者に向けての人間中心設計のできることや関わり、メリットという視点で、人間中心設計機構(HCD-Net)の主催するセミナーが小樽商科大学 札幌サテライト会場で開催されましたので参加しました。
 ユーザビリティ・人間中心設計に対する気運が高まっている地域ということで、東京、大阪以外の地域で初のセミナーとのことです。前半部は講演、後半部はパネルディスカッションという形式でした。

 特に後半部のパネルディスカッションを面白く聞かせていただきました。私自身がユーザビリティ推進関係者として活動しているだけに、いろいろと思うところもあり、本日のパネルディスカッションを興味深く拝聴することができました。
 現場で人間中心設計(HCD)の導入や推進を試みられているパネラーの方のご意見だけに、例えがリアルで、現場感覚が伝わってきており、共感するところがあったセミナーでした。

2008年01月01日

情報アーキテクト宣言 (Information Architect)

 2008年がスタートしました。今年は正月からじっくりと時間をかけて"CONTEXTUAL DESIGN"を読み始めました。「Web情報アーキテクチャ」も合わせて読んでいますが、ようやく何が書いてあるのかを少しは掴めてきたような気がします。

CONTEXTUAL DESIGN by Hugh Beyer and Karen Holtzblatt
(Morgan Kaufmann, ISBN: 978-1558604117)

 残念ながら1年前だと理解不能で挫折していました。今ひとつだけ言えるのは、ものづくりの現場でユーザー中心設計の実践にかかわる者でないと、内容が入ってこないと感じます。少なくとも自分自身で現場に入り、問題解決しようとしない限り、身体化できません。
 今年2008年は情報アーキテクトとして発言していきたいと思います。

2007年11月11日

ユーザーの利用シーンをどう想像し、創造するか

ユーザー中心のものづくりは、まずは仮説にもとづいてプロトタイプをつくり、ユーザーテストなどの評価を経て、徐々にブラッシュアップしていく方法です。
ユーザー中心設計(UCD)と呼ばれるプロセスで、直線的に一気には作らず初期段階から評価を重ねて少しずつ完成度を上げていくわけです。この方法では仮説をつくる際にターゲットユーザーの利用シーンを十分理解している必要があります。

しかしここで一つの疑問がありました。仮説であっても利用者の視点で利用シーンを想像する力はどうすれば身につくかという点です。
もちろんこれまでに蓄積された各種のマーケティングデータや統計情報をベースにして、利用シーンを分析していくことは欠かせません。ただそこには、数字に隠された背景や人間の意思を読み解くセンスが必要だと思います。

情報を整理する手法やツールはありますが、どこかで設計する人間の意図や主観が入ると感じています。特に現在は存在しない製品やサービスを立ち上げる際には、過去のデータも重要ですが、それに加えて豊かな想像力と創造力がより必要とされるのではないかと考えます。

2007年07月26日

『使いやすさ』は利用シーンで変化するもの

 ユーザビリティは、『使いやすさ』と訳されることが多いようです。使いやすさっていったい何でしょうか。
『使いやすさ』を定義するのは、実は大変難しいと考えられています。製品の目的や製品を使うユーザ、その製品をどのように使っているかによって、「使いやすさ」は様々に変化するからです。

 例えば、一般の人が使う「ワープロソフト」の使いやすさと、経理の専門家が使う「会計ソフト」の使いやすさは、その使いやすさの観点が違います。
自宅で好みのワインを飲みながらゆっくりとくつろいでいるときの「CDプレーヤー」の使いやすさと、仕事で一分一秒を急いでいるときの会社の「FAX」の使いやすさは、意味の異なるものです。

 『使いやすさ』をできるだけ客観視できるよう、対象となる製品やサービスを、誰が使うのか、いつどこでどのように使われるかをできる限り絞り込みます。生活シーンの中で、実際にその製品やサービスを利用する人を特定し、利用場面を明確に定めます。
その上で利用者が本当に使いやすいと実感できるとき、その製品やサービスはユーザビリティが高く使いやすいのです。

 設計者やデザイナーが使いやすいだろうと想像だけで作った画面やユーザーインターフェースは、利用者にはどう感じるでしょうか。
作り手にとっての使いやすさと、実際の製品利用者の使いやすさは異なるものです。
ユーザビリティを考える出発点はここにあります。

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